医学部の情報を読み解く

医学部推薦入試の見えない数字

「医学部入試の情報を読み解く」ということで、前回
東京女子医科大学推薦入試についてお話をしました。

パッと見、女子医では入学者の半数以上が現役生だから一見

「女子医大は現役有利=浪人不利」

に見えるがそうではないとお話ししました。

さて、その女子医大の推薦入試ですが、
27名が推薦入試で入学したとお話ししましたが、
自分で調べてみた医学部受験生は
「あれっ、17名じゃないの?」と思われたでしょう。

確かに、女子医大のHPを見ても詳しい数字は出ていません。
毎年10月に発行される「私立医歯学部  受験攻略ガイド」を見ても
女子医大のページには推薦入試の合格者は17名となっています。

実はこの17名は女子医大医学部公募推薦入試での入学者数です。
医学部指定校推薦入試のデータは別のページにまとめて掲載しているので、
分かりにくいかもしれないですね。

医学部の推薦入試には、
どこの高校の医学部受験生も受験可能な公募推薦入試と
大学から特定の高校に推薦依頼を出す指定校推薦入試とがあります。

女子医大医学部の推薦入試は公募と指定校と両方を実施しています。
女子医大医学部の指定校は全国で12校です。
(これに関しては本当に12校かとか、どこの高校かとか
お話ししたくてもここではできないことをお許し下さい)

毎年6月に医学部受験生のために無料で発行している
「私立医歯学部  入試総括」
毎年10月発行の「私立医歯学部  受験攻略ガイド」には
指定校推薦入試のデータを掲載しています。

けれど、女子医のHPや入試要項等を見ても指定校推薦入試のデータはありません。

一般的に医学部では指定校推薦入試についてのデータは
医学部受験生の皆さんの目に触れることはほとんどありません。
しかし、更に医学部受験生の皆さんの目に触れにくいというか、
全く触れないと言っていい試験があります。

それはまた次回で。