医学部の情報を読み解く

医学部入試で表に出ない付属校推薦入試、校友子女入試

「医学部入試の中の推薦入試には公募制指定校制があり、
例えば東京女子医科大学では指定校は12の高校しかないため、
ほとんどの医学部受験生の目に触れることはない」とお話ししました。

医学部入試では情報を入手することは大切なことですが、
医学部入試情報を読み解くことが大切です。

さて、医学部の指定校推薦入試は、指定校になっていない高校の
医学部受験生の目には、なかなか触れないものですが、
もっともっと医学部受験生の目に触れない医学部入試があります。

AO入試?
違います。

編入学試験?
違います。

帰国生入試?
違います。

それは付属校推薦入試校友子女入試です。

付属校推薦入試や校友子女入試は、医学部受験生ならそういう入試もあるとは知っていても、
どこの医学部で実施されているかは分からない受験生がほとんどでしょう。

例えば、慶応大学医学部では付属校推薦入試で、慶応女子高から4名など
39名が慶応大学の医学部に入学しています。
一般入試は定員が増えたといっても、定員66名ですから
入学者の4割程度が付属校推薦入試で入学した現役生です。

日本大学医学部でも13名が付属校推薦入試で日大医学部に入学しています。
日大医学部の入学者のうち現役生は29名で、
そのうち13名が付属校推薦での入学者です。
ですから、これを差し引くと
杏林大学医学部大阪医科大学医学部と同じぐらい低い
現役占有率になります。
日大医学部の公表されている現役占有率だけを見ると分かりませんが、
実は浪人生も自信を持ってチャレンジしてもらいたい大学のひとつなんですね。
ちなみに日本大学医学部では校友子女入試も行われています。

次回は医学部入試情報を読み解くのまとめです。