医学部の情報を読み解く

私立医学部難関校の動向(2019-12-27)

昨日は、第3回全統マーク模試の結果から、
私立医学部で最も志願者数が増えそうな大
学についてお伝えいたしました。

本日は、その続きです。

第3回全統マーク模試は、「東大模試」や
「センター模試」などの受験者を限定し
た模試を除けば、今年最後の模試と言って
いい模擬試験です。この模試で大学・学部
別に合格可能性判定を求めた受験者数の、
前年との比較から私立医学部の入試動向を
探ります。

前年を100とした際の指数が、最も大き
い大学は昨日お伝えしたように、国際医療
福祉大学でした。その次は関東と関西の人
気難関校で、指数113の東京慈恵会医科
大学、指数111の大阪医科大学でした。

第3回全統マーク模試が実施されたのは、
10月から11月初旬にかけてです。この時
期はまだ、センター試験に代わって行われ
る大学入学共通テストで、英語民間試験が
利用されることになっていました。また、
国語と数学で記述式問題が出題されること
にもなっていました。

国公立大学医学部を第一志望とする受験生
が大学入学共通テストを避けるため「今年
で決める」と考え併願校として、東京慈恵
会医科大学と大阪医科大学の合格可能性判
定を求めたのかもしれません。

そうであれば、英語民間試験の利用も記述
式問題の出題も見送られましたので、この
2校の志願者が1割以上増えるとするのは、
言い過ぎと言えるかもしれません。

この2校の試験内容には若干の変更はある
ものの、試験日程に大きな変化は無いこと
もあり、私は2校とも志願者数が大きく増
えることは無いように思います。

ちなみに私立医学部最難関の慶應義塾大学
医学部の指数は104でした。

明日は東京慈恵会医科大学、大阪医科大学
の他に国公立医学部との併願が多い、順天
堂大学医学部、日本医科大学、昭和大学医
学部、関西医科大学の動向についてお伝え
致します。