歯学部入試

歯科医師国家試験、新卒合格率は上昇(2019-03-19)

昨日のブログでも少し触れましたが、2月2日、
3日に行われた、第112回歯科医師国家試験の
合格者が発表になりました。

第113回医師・第112回歯科医師国家試験 学校別合格者状況

今年の歯科医師国家試験の出願者は、3,723人
で内訳は新卒2,452人、既卒1,271人でした。
3,723人の出願者に対して、実際の受験者は新
卒2,000人、既卒1,232人の合計3,232人でし
た。

そして、昨日発表の今年の歯科医師国家試験の
合格者は2,059人で合格率は63.7%でした。前
年の歯科医師国家試験合格率は64.5%でしたの
で、新卒と既卒を合わせた全体の合格率は若干
下がりました。

合格率を新卒、既卒に分けて見ると新卒の合格率
は79.4%とほぼ8割になりました。昨年の新卒歯
科医師国家試験合格率は、77.9%でしたので1.5%
上昇しました。一昨年の新卒合格率は76.9%でし
たので、歯科医師国家試験の新卒合格率は着実に
上昇しています。既卒の合格率は38.3%と歯科医
師国家試験は新卒と既卒の合格率に大きな差があ
ります。

新卒の合格率が93%を上回ったのは、東北大学
歯学部、東京歯科大学、新潟大学歯学部、日本歯
科大学新潟生命歯学部の4校でした。東京歯科大
学は既卒の合格率100%を達成し新卒・既卒を合
わせた全体の合格率は96.3%で、国公私立すべて
の歯学部で唯一、新卒・既卒を合わせた合格率が
90%を超えました。

今年の歯科医師国家試験合格率では、新卒・既卒
合計の合格率で40%を下回る歯学部もありました
が、その内訳もきちんと見た方がいいと思います。
先程述べましたように、新卒と既卒では合格率に
大きな差があります。新聞などの報道では新卒・
既卒を合わせた合格率しか報道しないケースが
ほとんどです。既卒が全体の合格率を大きく下げ
ている大学もあります。また、出願者と受験者の
差にも注目すべきです。

メルリックスでは、歯科医師国家試験の詳細な
データを入手するために毎年、厚生労働省まで
行くようにしています。

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