はじめに

これまでもお伝えしてきました仙台市の東北薬科大学に
医学部を新設
する計画が、現実化する運びになりました。

東北薬科大学は、来年4月からの医学部設置認可を
申請していましたが、先週の木曜日、文部科学省の
大学設置・学校法人審議会は、大学設置基準などに
適合するとして、文部科学大臣に東北薬科大学の
医学部設置に関する申請を認めるように答申
しました。
これで、来年4月に東北に新しい医学部が出来ることが
確実になりました。

東北薬科大学は東北医科薬科大学と名称も変更し、
来年の4月に医学部を開設します。
医学部の新設は
1979年の琉球大学医学部の新設以来、37年ぶりと
なります。

今回の大学設置・学校法人審議会の答申では15項目の
留意事項が添えられました。これだけの留意事項が
付くのは異例のようです。

主な留意事項は「医師定着、医療復興など医学部設置の
趣旨を損なわない修学資金制度の運用」「卒業後に地域
医療機関と付属病院を数年ごとに異動する仕組みの明確化」
といった、新しく医学部を設置するそもそもの趣旨を守るように
求めるものと「付属病院の医師確保の着実な実行」
「付属病院の新病棟建設の円滑な実施」「付属病院のスタッフ、
施設設備の早期増強」といった付属病院に関するものでした。

人口10万人当たりの医師数は全国平均が237.8人ですが、
東北6県はどの県も人口10万人当たりの医師数は全国平均を
下回っています。東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の
復興の中核となることが新しい医学部には求められています。
東北薬科大学の医学部新設には東北各県の医師会が「新しい
医学部が医学部の教員を集めることで、ただでさえ不足している
現場の医師がさらに不足する」と反発していました。こういった
経緯があるだけにスムーズな医学部開設が望まれます。

さて、37年ぶりに新設される医学部の入学試験ですが
薬学部入試しか経験のない東北薬科大学としては、
分からないことだらけのようです。私達メルリックスに
「26日(水)に来い」と東北薬科大学の医学部開設を担当
されている方からお声が掛かったのは勝手な想像ですが、
今回の大学設置・学校法人審議会の答申の内示があったから
ではないかと思います。具体的な医学部入試の準備を進めるに
当たって、様々なことが聞きたかったのではないかと思います。
実際、医学部入試に関する様々なことを聞かれました。

東北薬科大学医学部入試については、改めてお伝え致します。