医学部入試

医学部・歯学部入試に向けてのコンディション作り(4)

今年度医学部入試のスタートとなる
岩手医科大学医学部入試が
いよいよ来週の水曜日となりました。

来週の今日は私立医学部入試が
始まる日になります。

そして再来週の明日、28日木曜日には
奥羽大学歯学部朝日大学歯学部を皮切りに
歯学部入試も始まります。

さて、この時期には医学部や歯学部の
過去問を解く受験生も多いことでしょう。

では、過去問をどう取り扱っていますか?
ただ漠然と医学部や歯学部の過去問を解いていませんか?

今日は過去問についてお話ししましょう。

私立医学部の受験生だと実際の受験校は
少なくとも5校は受験するでしょう。
メルリックスの生徒は10校くらい受験します。

歯学部受験生の受験校は
4~5校といったところでしょうか。

では全ての大学の過去問をやるべきでしょうか?

もちろん、時間があればやるべきでしょう。
しかし、現実的には全ての受験校の過去問を
しっかりやりこなす時間はないでしょう。
本当に過去問をやりこなすのはせいぜい3校くらいでしょう。

医学部や歯学部の過去問をやって出題傾向を知るということは
自分でやるより予備校に任せた方がいいでしょう。

メルリックスでも医学部20大学、歯学部3大学の
一般入試対策講座を開講していますが、
どこかの予備校のこういった講座を利用すると効率的でしょう。

過去問で大切なことは、出題傾向を知ることも大切ですが、
その他にも重要なことがあります。

自分で問題を解いてつかんでおきたいことのひとつは
時間配分と手をつける順番です。

医学部入試や歯学部入試の本番と同じ時間で問題を解く。
そして、試験時間内で解き切れるのか、
見直しの時間も十分にあるのか、を確認します。

例えば、東邦大学医学部の英語のように問題量が多く
時間内に解き切れないようであれば、
時間をどう使うかが極めて重要になります。
その作戦を事前に決めておくのです。

もうひとつ、選択問題はあるのかということです。
帝京大学医学部のように3時間で3科目を
一気にやってしまう試験では、
どうしてもいつもと違う感覚になります。

そこへ持ってきて、必須問題の他に選択問題があると
ややこしくなります。
時々、選択問題も全部解いたせいで
時間が全く足りなくなったという話を聞きます。

あらかじめ、選択問題があると分っていれば
この様な泣くに泣けないミスは防げます。

実際に過去問を解いて大学ごとの出題形式に
慣れておいて下さい。
次に捨て問を見抜く訓練です。
例えば、北里大学医学部の数学の小問のように、
小問なのに難しいといったことがあります。
小問だから全部解かなければと変に頑張ると
必要以上に時間を取られてしまいます。

この大学は捨て問があると分っているだけでも
時間の使い方が変わってきます。

何度も言いますが、私立の医学部入試、歯学部入試は
決して満点など必要ありません。
基本的には7割取れれば合格です。

医学部や歯学部の過去問をやりながら、
どうやって確実に7割を取るのか、
それを考えて作戦を立てて下さい。