医学部入試

医学部・歯学部の面接対策本は役に立たない?

昨日、福岡大学医学部グループ討論の話から
「面接対策」についてお話ししましたが、
先程、受験関係の新しい本をパラパラ見ていたら
「面接対策」が出ていました。

「面接対策」を書いた方は、受験生に何かの科目を
教えている講師のようですが、
それを読んで残念な気持ちになりました。

全てがおかしいと感じたわけではありませんが、
いくつか大事なところで「あれっ?」と
思わされるところがありました。

面接は「こんなもんだろう」「これでいいだろう」と
自分勝手に考えてはいけないと
何回かお話ししてきましたが、
私の感覚からすると「自分勝手な考え」の部分が
いくつかあるように思いました。

この方はあまり面接指導も
数はこなしていないように思います。
模擬面接をたくさん行うと
医学部歯学部の受験生がどこで迷い、
どこで混乱しているのかが
手に取るように分ります。

私以外のスタッフも模擬面接やグループ討論指導を
たくさんこなしますので、
受験生がどの質問に困るのかがよく分っています。
そして、受験生の弱点については同じ意見です。

さっき読んだ本を書かれた方は
どうやらそこもあまりお分りではないようです。
全体としては「うんうん」と思うところも
少なくないだけに残念です。

やはり面接対策は想像で「こう答えればいいんだ」と
考えるだけでは不十分だと思います。

実際にたくさんの受験生と接し、
受験生の陥りがちな弱点を知ると同時に
大学関係者から直接

「どの様な答を期待しているか」
「どんな点に注目しているのか」
「ダメな答はどんな答なのか」

などを聞いてこそ、
しっかりとした面接指導、面接対策が
できるのではないかと考えています。