医学部入試

一昨日の土曜日に福岡校
福岡大学医学部の入試ご担当者をお招きして
説明会を行いました。

私が最初に25分程、福岡大学久留米大学を例にとり、
医学部入試における情報の大切さのお話しをしました。

私立医学部入試では「知ってると知らないとでは
大きな差が出る場合が少なくない」というお話しです。

九州の医学部受験生に対してのお話しですから、
福岡大学医学部と久留米大学医学部の
地域枠推薦の話もひとつの例としてお話ししました。

このふたつの大学の医学部地域枠推薦入試は、
同じ地域枠推薦といっても受験資格が
大きく異なります。

「地域枠」ということと「推薦入試」ということで
最初から自分には関係のない入試だと考えている
医学部受験生も多いのではないでしょうか?

例えば、久留米大学医学部地域枠推薦
1浪までで評定平均を満たしていれば
出身地に関わらず受験できますし、
福岡大学医学部地域枠推薦
九州(沖縄を含む)・山口県内の高校出身か、
もしくは本人か親がその地域に居住していれば、
大学・短大を卒業した人または在籍している人も
受験できます。

また、医学部卒業後の進路もそれぞれ違います。
しっかり研究してください。

この他にも福岡大学医学部と久留米大学医学部を例に
お話しをさせていただきました。
なにせ当初、持ち時間20分の予定でしたから、
5分延長したとは言え、
大雑把な話ししかできません。

細かい話はすぐ後に福岡大学の方が説明して下さるので
そちらにお譲りしましたが、
受験資格の話などザックリ話し過ぎたかもしれません。

私がお話しした後にメインの
福岡大学医学部の説明がありました。

実はパンフレットに記載されている以上のことは
あまり聞けないだろうと思っていましたが、
パンフレットに載っていない貴重な情報を
たくさんお話し下さいました。

今日はその中からひとつだけお話しします。
とても重要な話です。

「福岡大学医学部の1次試験では
得点調整を行う」
という話です。

まず、「福岡大学では、入試問題は学部ごとに
作成するのではなく、試験日ごとに入試問題を作る」
ということです。

今春入試で言えば医学部医学科と同じ入試問題を
医学部看護学科、理学部、工学部、薬学部、
スポーツ科学部なども使っているということです。
ただ、医学部医学科は英語の問題を増やしたり、
多少試験時間を短くしているようです。

ちなみに河合塾さんのボーダーラインは
福岡大学医学部が65.0。
それに対して工学部は学科によりますが
40.0~45.0です。
少なくとも偏差値で20以上の開きがあります。

これを同一問題でやるわけですから、
医学部受験生にとっては
易しい問題が出題されるわけです。

科目間でも当然、調整をするということで、
ほとんどの科目で得点調整、つまり医学部は
点を引くということです。

医学部受験者全員が同じなら
関係ないんじゃないかと思われるでしょうが、
そうでもありません。

公表される合格最低点は得点調整後、
つまり実際の合格最低点から何十点か引いた点数を
公表しているということです。

そうしないと他学部との差があまりにも
大きくなってしまうんでしょうね。

ですから、過去問をやって合格最低点は間違いなく
とれると思うのは早計だと言うことです。

何点くらい下げるか具体的な数字は
さすがに教えていただけなかったのですが、
「何十点」ということのようです。

福岡大学医学部の入試を受けて、
合格最低点は絶対とれたと思ったのに、
何故か1次試験も通らないということは
こんなことが原因だったんですね。

福岡大学医学部を受験する時のプランは
合格最低点より少なくとも20~30点をとることが
必要になります。

福岡大学医学部は成績開示をしているので、
自分の成績を取り寄せてみるのもいいかもしれません。

この他にも「おーっ」と思わされた話がありましたが、
それはまた明日以降、何日かに分けてお話しします。

それにしても福岡はもつ鍋、ギョーザ、ラーメン、
うどん(なかなかのものです)と
何を食べてもおいしいですね。