医学部入試

愛知医科大学さんが来校されました(3)

愛知医科大学の入試ご担当者から
おうかがいしたお話しのシリーズも
今日で3日目になります。

愛知医科大学さんが来校されました(1)

愛知医科大学さんが来校されました(2)

毎年、入試ご担当者とお会いして感じるのは、
「愛知医科大学さんは真面目な大学だなぁ」
ということです。

今、さかんに医師不足が叫ばれ、
医学部全体で定員増が行われている中、
愛知医科大学さんは頑なに募集人員を守り続けています。

それでも文部科学省からの指導があり、
5名増やしましたが、
実習などを考えるとこれが限界だそうです。

教室には余裕があるので、
140名でも150名でも可能ですと
おっしゃっていましたが、
医学部教育の根幹はやはり実習であり、
1グループの人数を安易に増やすことは
したくないとおっしゃっていました。

また、地域枠の導入についても、
今のところ予定はありませんと
おっしゃっていました。

その理由についても
ここには書きませんが
非常に興味深いお話しを聞かせていただきました。

最近の学生は友達を作るのが下手だと言いますが、
その辺りはどうですか?とおうかがいすると、
これまで真面目一辺倒でやってきた生徒さんほど、
ちょっとしたことでつまずくと脆いと
おっしゃっていました。

特に、推薦入試で入学される現役の生徒さんには
注意を払っているそうです。

これまでいわゆる「いい子」を演じてきた子ほど、
大学に入って目標を見失い、
人間関係などでつまずいたりすると、
耐えられなくなってしまうそうです。

その原因として、そもそも医師になりたいという動機が
明確ではないことが考えられるそうです。

単に成績が良いから医学部に入って
医師になるというのではなく、
様々な経験や困難を乗り越えても、
将来医師になるんだという強い気持ちがあれば、
大抵のことは乗り越えられますし、
またそういう強い意志を持った学生さんを
今後も受け入れていきたいとおっしゃっていました。

愛知医科大学医学部は
私立医学部入試の中でも
飛び抜けて厳しい面接試験が行われますが、
そこにはこういった理由があるのですね。