医学部入試

医学部の志望理由

先週は合宿でした。
普段、通学できない生徒の方々を
ご指導する貴重な機会です。

合宿の中で、希望される方々は
模擬面接もやったのですが、
困ったことがありました。

医学部志望理由について
別の予備校で見てもらったけど
これでいいか見てほしい」
というリクエストがあり、
模擬面接を行いました。

医学部志望理由を答えてもらいましたが、
私としては「そんなのでいいの?」という感じでした。

答えを聞いた私の表情に
自分の言い方がまずかったと思ったのか、
生徒さんがその予備校でまとめた
医学部志望理由を書いたノートを見せてくれました。

「うーん」です。

その予備校は医学部専門予備校とのことでしたが、
私としては「これじゃあ」という感じでした。
真向からその志望理由を否定してしまえば
その予備校さんを否定することにもなるし、
第一、生徒さんがどっちが正しいのか
迷ってしまうと思います。

私の模擬面接は生徒さんに志望理由を言ってもらって
不十分だと思えば、
そこから生徒さんにいろいろと聞いていきます。

そして、それを私がまとめて
「今の話をまとめるとこんな感じかな」と
私がその生徒さんの志望理由を
「例えばこんな感じ」ということでお話しします。

今回のケースも、私が物足りないと思った部分を
生徒さんからいろいろと聞き出し、
「こんな言い方もできるよ」と
私流の志望理由を伝えました。

その生徒さんが「別の予備校でやったのが
正しいか見てほしい」と言うということは
生徒さんも「本当にこの答えでいいのか?」と
感じていたのかもしれませんね。

こういったケースは少なくありません。
大学別で行う推薦入試編入学試験対策講座
他の予備校とかけ持ち受講する方がいらっしゃいますが、
受講生の方からお話をお聞きすると
それぞれの予備校で言っていることが正反対のことがあり、
私としてもとまどってしまうことがあります。

例えばある大学のグループ討論
「司会役を買って出ろ」という予備校があるようですが、
私達の指導は「無理をして司会役をやるな」です。

私としては、その大学のあの人が
「司会役はやらない方がいいですよ。それは……」
と聞いているから自信を持って指導しているのですが
受講生の皆さんにそんな話はしませんので
メルリックスの考えはこうです」
としか言いようがありません。

ある大学の対策講座では、
私達が「この部分の対策はここまでやればいい」
と考えているところに、
他の予備校で「もっとやらなければダメ」と言われて
悩む受験生がいらっしゃるようです。

私としては「追加でもっとやれ」というのは
授業料稼ぎにしか思えません。

しかし、受験生心理としては「もっとやりたい」と
思うのでしょうね。

それに応えるのが正しいのか、その時間を他のことに
振り向けるよう指導するのが正しいのか、
難しいところですね。

とは言え、少なくともおどすような感じで
「もっとやらないとダメだ」と言うのは
どうかと思います。

その講座の受講生の方々の試験を受けた後の
ご報告アンケートによれば
「追加をやる必要は、やっぱりなかった」ですから。