医学部入試

2011(平成23)年度も医学部定員が増員されます

先週、文部科学省より2011年度
医学部入学定員の増員についての発表がありました。

それによると、国公私立あわせて
27の大学で87人の増員が
予定されているということです。
これで医学部は4年連続で定員増
行われることになります。

※2010年12月、医学部増員が正式に決定し、
26大学で77人の定員が増員されることになりました。

2007年度には国公私立あわせて
7,625人だった医学部の定員は、
2008年度は7,793人、
2009年度は8,486人、
そして2010年度は8,846人と
年々増加しています。

この3年間で私立医学部の定員は361人増加しています。
政府は2019年度までの9年間を
医学部の増員期間と位置付けていますので、
今後も毎年定員の増加が見込まれるかもしれません。

先日、飛び込んできた東京慈恵会医科大学医学部
東京都地域枠5名募集のニュースも、
おそらくはこの定員増の一環でしょう。

もっとも、どの大学がどの程度の増員を
申請しているのかについては
まだ詳細が発表されていないので、
正式発表は文部科学省の認可が下りる
12月頃になる予定です。

ただ、現在発売中の『プレジデントファミリー』でも
お話しさせていただきましたが、
定員増による難易度の低下は
私立医学部の場合それほど期待できません。

特に、今回の定員増は昨年に引き続き、
地域枠、研究医枠、歯学部の入学定員削減による特例
3つの枠組みで行われますので、
一般入試で私立医学部を目指す受験生にとっては
ほとんど関係ないのが実情です。

なぜ難易度の低下が見込めないのかについて、
詳しくはまあ立ち読みでもしてみて下さい。

ただ、すべての地域枠が出願資格を地元出身者に
限っているわけではありません。
久留米大学地域枠推薦入試
関西医科大学特別枠のように、
卒業後の進路について規定はあっても、
募集資格を地元出身者に限っていない大学もあります。

また、帝京大学医学部公衆衛生医養成コースのように
入学時に募集するのではなく、
4年生になってから募集する場合もあります。

今年度に行われる定員増については、
詳しいことがわかり次第、
またこのブログでもお伝えしていきます。