医学部入試

東大合格者の勉強法は参考になるか?(3)

東大理系学部を卒業された神奈川県の公立高校出身の方に
良かった勉強法を聞いたところ「特にない」という返答で、
ではなぜ東大に合格できたと思うか聞いたところ
「勉強がイヤじゃなかったからだと思う」という答だった
というところまで前回、お伝えしました。

東大合格者の勉強法は参考になるか?

東大合格者の勉強法は参考になるか?(2)

その方に言わせると、「問題が解けたら楽しいじゃないですか。
楽しいことだから何時間やっても苦になりませんでした」
ということでした。

「予習の時は解けなかった問題を後でやり直して解けると
楽しいですよね。楽しいから何時間でも平気だったし、
楽しさを味わうため自然と何度も繰り返し解いていました。
つっかえ、つっかえだった問題が
サァーっと解けると最高にうれしいですよね」

満面の笑顔で彼は話してくれました。

授業が終わった後、本当に自分で解けるかやってみたい。
この前やった問題が今でも解けるかやってみたい。
スムーズに解けなかった問題がスラスラ解けるかやってみたい。

彼はこんな気持ちで勉強をやっていたとのことでした。

彼の表情や話を聞いていて、テレビゲームをやっていて
「クリア」できると楽しいというのと同じ感覚だと感じました。

彼の勉強方法をまとめると、

・予習でどこが解けないか、どこが分らないかを明確にしておく。

・授業を受けたら時間を置かずに復習する。

・一回の復習で満足せず何回も繰り返す。

・毎日コンスタントに勉強する。

・自分の手で解き直す。

・勉強する時は集中力を保つ。

・勉強の質も大切だが勉強量もしっかりこなす。

こういったことでしょうか。

これらはいずれも受験勉強の王道と言われるものでしょう。
「これらの勉強法を実践することができる彼だから、
東大に合格できた」とも言えるのではないでしょうか?

話しの最後に彼がポツリと言いました。

「イヤイヤ勉強しているうちはダメでしょうね」

「勉強を楽しめ」ということでしょうが、
それが出来れば苦労しません。
勉強を楽しめる人だからこそできる勉強法を、
ごく普通の受験生が実践するのは簡単なことではないでしょう。

もちろん、「勉強を楽しむにはこうしたらいい」というようなことも
言われています。

更に続きます。