医学部入試

今年の医学部入試「お薦め大学」(1)

皆様、あけましておめでとうございます。

今年も当ブログをよろしくお願いいたします。

さて元日早々、早速ですが、
今年の私立医学部入試の
「お薦め大学」
について
お話しさせていただきます。

今年も昨年に引き続き、
19日連続で医学部の1次試験日が続くという、
耐久力レースのような日程です。

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ここまで医学部の1次試験日が続くと、
「どこを受けるか」というよりも、
「どこを受けないか」ということが
非常に大切になってきます。

特に、1月18日(水)の岩手医科大学から
1月22日(日)の藤田保健衛生大学までの
最初の5日間をどう受けるかというのが
非常に大切になってきます。

私立医学部入試は非常に厳しい戦いです。
模擬試験でB判定やC判定が出ていても、
1次試験にすら通らないということは
珍しいことではありません。

そのためにも早い段階で、
どこか1校でも1次合格を決めておくと、
精神的に非常に楽な気持ちで
以後の日程を受験することができます。

今年も私立医学部入試のトップを切って
1次試験が行われる岩手医科大学は、
1次合格者を非常に多く出すことから、
(昨年は607人、一昨年は609人)
医学部受験生の間では「お薦め大学」として
浸透してきた感があります。

ところが昨年、東日本大震災と
その後の福島第一原発事故が起こり、
西日本の人達は、
「東北・関東地域は大丈夫なの?」
という印象を今も強く持っているようです。

岩手医科大学で11月に行われた医学部推薦入試の志願者は、
地域枠は前の年より6名増えて52名だったのが、
公募制は18名減って64名でした。

【2012年4月26日追記】
2012年度の岩手医科大学医学部推薦入試の志願者数は、
地域枠57名、公募制79名でした。
医学部受験生の方々に誤った情報をお伝えしてしまったことを
深くお詫びいたします。

近畿大学を除いて専願制の私立医学部推薦入試では、
実質1校しか推薦を受験できないため、
どうやら福島県と同じ東北にある岩手医科大学は
西日本の受験生から敬遠されてしまったようです。

また、昭和大学歯学部の入試をご担当されている教授も
「今年の推薦入試で志願者が減ったのは、
西日本からの受験生が減ったことが大きく影響している」
とおっしゃっていました。

推薦入試はともかく、何校も受けられる医学部の一般入試では
それほど震災の影響はなさそうに思えますが、
河合塾と駿台のデータを見ると、
特に西日本の4大学で志願者が増えています。
(大阪医大、関西医大、近畿大、兵庫医大)
西日本の受験生が東日本の大学を避け、
地元志向が強まっていることが感じられます。

私立医学部全体では約10%程度、志願者が増えそうで、
今年も私立医学部入試は激戦と言えそうです。

その中で、唯一東北地方にある私立医学部である
岩手医科大学は、西日本からの受験者が減ることが予想され
例年以上に「お薦め大学」のひとつであると言えるでしょう。

長くなりましたので、続きは明日。

【2012年1月21日追記】
2012年度の岩手医科大学医学部の志願者数は、
2,464人と前年度より60人増加しました。
志願者動向予想の難しさを痛感すると同時に、
医学部受験生の皆様には深くお詫びいたします。