医学部入試

今年の医学部入試「お薦め大学」(2)

前回は今年の医学部入試
「お薦め大学」についてお話しさせていただきました。

今年の医学部入試「お薦め大学」(1)

さらに、今年は何と言っても、
東海大学医学部の人気が上がりそうです。

今年から東海大学医学部は学費を下げますが、
6年間で約410万円減額というのは目を引きます。
順天堂大学と昭和大学初年度納入金を下げますが、
6年間の実質的な総額はほぼ変わりません。
他に兵庫医科大学も6年間で180万円減額しますが
医学部では、やはり東海大学の値下げが目につきます。

また、日程的にも2月初旬と受けやすく、
一般入試の定員が10名増えたこともあって、
今年から1次試験と2次試験に分かれることに関係なく、
かなり受験者は増えそうです。

東海大学の影響を受けて、医学部入試3日間の日程のうち
2日間が東海大学とかぶっている帝京大学は、
今年の「お薦め大学」となりそうです。

1次試験が複数日受けられる大学のうち、
東海大学医学部は受験日や科目による有利・不利を無くすため
偏差値換算して合否を決めますが、
帝京大学医学部は単純に3科目の合計点数で合否を決めます。
帝京大学を複数日受験した場合は、3科目合計点数の
一番高い得点(受験日)が採用されます。

メルリックスでは、
「帝京大学を受けるなら3日間受けろ」
と指導しています。
帝京大学の医学部入試は試験日によって
問題の難易度に差があるからです。

帝京大学医学部は英語・数学・化学・生物・物理・国語
6科目のうち3科目で受験となりますが、
数学が特に難しいため、数学が苦手な受験生はもちろん、
どの科目も同じ位の実力の受験生にも
数学を避けて英語・理科2科目で受けるよう薦めています。
国語もOKです。

問題も数学の難易度に合わせるために、
このところ理科の難易度が上がっています。

帝京大学は出願の時に受験科目を選択します。
1月4日(水)から出願開始ですが、
そのあたりも考えた上で決める必要があります。

また、今年の帝京大学は1日目・2日目が
先に述べたように、学費の値下げで人気が高まりそうな
東海大学医学部の1日目・2日目と重なっており、
3日目は東京医科大学、福岡大学医学部
日程が重なっています。

東京医科大学は医学部受験生の間で人気が高く、
帝京大学の3日目は、
成績上位層がごっそり抜けることになります。

また、西日本の受験生にとって、
福岡大学は人気のある大学のひとつです。
九州の受験生を中心にかなりの受験生が
福岡大学医学部に回るでしょう。

こういったことから
おそらく今年も帝京大学は受験者を減らすと思われます。
今年どうしても医学部に合格したい、と思っている受験生にとって
帝京大学が「お薦め大学」であることは間違いありません。

明日もこの続きを。