医学部入試

医学部出願書類の締切が迫ってきています。
先週の金曜は、岩手医科大学医学部の出願締切でしたが、
今日は金沢医科大学医学部の出願締切日です。
(どちらも消印有効です)

先週の水曜の夜に
以前、編入対策講座を受講いただいた方から
「岩手医科大学の願書はありますか?」
というお電話をいただきました。

メルリックスでは各大学の募集要項を
余裕を持って取り寄せています。
けれど、書き損じて
「もう1通下さい」と言ってくる生徒も多く、
お電話をいただいた時には、
岩手医科大学医学部の募集要項は
閲覧用の最後の1部しか残っていませんでした。

それでも無いよりはましです。
岩手医科大学の願書は無料で、
書店で販売していないので、
大学に取り寄せを頼んでいては
金曜の締切に間に合いません。

急遽、汚れや不備などがないか確認して、
「閲覧用の物でよければございます」
とお答えしたところ、
すぐに取りにお見えになったようです。
少しでもお役に立てれば幸いです。

さて、出願書類を書く際に、2次試験日を選択できる
医学部
があります。
先日は、聖マリアンナ医科大学東海大学医学部
2次試験日についてお問い合わせがありました。

その方は関西医科大学近畿大学医学部(前期)
受験されるとのことでした。
関西医科大学の2次試験日は2月11日(土)、
近畿大学(前期)の2次試験日は2月12日(日)で、
どちらも1日しかないので選ぶことはできません。

聖マリアンナ医科大学と東海大学の2次試験日は
いずれも2月11日(土)と2月12日(日)の2日間から
受験生が希望するどちらか1日を選ぶことができます。

この4校の2次試験日を
どう組み合わせればいいかというのが
お問い合わせの主旨でした。

これは非常に難しい選択です。
いわゆる難易度として見れば、
4校のうち最も1次合格ラインが低いのは
聖マリアンナ医科大学であり、
以下、関西医科大学と東海大学は同じぐらいで、
昨年から1次と2次に分かれた近畿大学が、
1次通過については最も狭き門と言えます。

けれど、入試は何が起こるかわかりません。
聖マリアンナ医科大学の1次に不合格でも、
近畿大学の1次に合格するということも、
決して珍しいことではありません。

ただ、近畿大学の前期は1次合格すれば、
正規合格の可能性はぐっと高まります。
昨年の2次受験者136名のうち、
小論文と面接で落とされたのは5名しかいません。

また、東海大学医学部は
今年から1次と2次に分かれるため、
1次試験でどのぐらい合格者を出すのか、
正規合格者の歩留まり率がどのぐらいなのかは、
蓋を開けてみないとわかりません。

まず、近畿大学医学部は今年も1次合格者を
絞ってくるのかどうかということを
考えておかなければなりません。

昨年から、1次と2次に分かれた近畿大学(前期)は、
1次合格者をたった161名しか出しませんでした。
そのうち2次試験を受験した人は136名で、
正規合格者131名、繰上合格者は0名です。
131名のうち、実際に入学した人は42名です。

昨年の前期定員は65名でしたが、
今年は和歌山県地域枠の増員分も入れると70名です。
定員を満たすために多少は合格者を増やすとしても、
昨年と同じく2次試験日が1日しかないこと、
小論文と面接の時間割に変化がないことから、
今年も近畿大学はある程度、1次合格者を絞る
考えた方が自然でしょう。

また、今年から1次と2次に分かれる東海大学ですが、
学費を6年間で約410万円減額すること、
定員が10名増えたことから
(神奈川県地域枠も含めた定員は63名)
受験者は昨年より増えると予想されます。

また、2次試験日が2日間設けられていること、
小論文の時間が30分と短く、
個人面接が予定されていることから、
1次合格者の数はある程度予想することができます。

色々な角度から検討した結果、
自ずと「こうではないか」という結論が導き出されました。

もちろん、この組み合わせが絶対というわけではありません。
ただ、今年どこでもいいからどこかの医学部に合格することを考えれば、
少しでも合格の確率が高い組み合わせ
選択するのがやはりベストでしょう。

大切なことは、なるべく1次合格校がかぶらないように
組み合わせること、そして同じ日に2校の2次試験が
重なった場合は、1次試験の出来にもよりますが、
どちらの大学を受験するかあらかじめ決めておくことです。

そうすることによって、1次試験に合格した場合、
迷うことなく2次対策に時間を費やすことができます。

データや情報は確かに大切です。
けれど、それを読み解く力や、
こうではないかと推測する力がなければ、
せっかくのデータや情報も
宝の持ち腐れに終わってしまいます。

昨日、100%正しい予想はないと書きましたが、
100%に近づくよう努力することはできます。

これからも受験生の方々に
少しでも正確な情報をお伝えできるよう、
日々精進していきたいと思っています。