医学部入試

杏林大学医学部の繰り上げ合格(2013-3-5)

杏林大学医学部補欠繰り上げ合格
本日、3月5日14時現在で補欠順位8番まで進みました。
センター試験利用入試は、まだ繰り上げ合格は出ていません。

昨年は3月6日時点で杏林大学医学部一般
補欠順位22番まで、センター試験利用入試
補欠順位14番まで繰り上っていました。

昨年に比べると補欠の回りは少し遅い感じがしますが、
最終的に繰り上げ合格者数がどうなるかは、
まだこの時点では予想できません。

話は変わりますが「面接で順位が大幅に上がることはあるのか」
というお問い合わせをいただきました。

答は「ある」です。

面接の取り扱いは大学によって様々です。
例えば、近畿大学医学部後期入試のように、
そもそも面接は行わない場合もあります。

また、面接を行うと言っても合否にどの程度影響するかは
大学によって様々です。

面接が合否にあまり影響をしない医学部もあるようですが、
そういった大学でも「面接で落ちる」ことはあります。

学生を受け入れる立場の医学部教員が面接をするわけですから、
受け入れ難い医学部受験生をあえて合格させる理由は、
どこにもありません。

さて、面接で順位が大幅に上がる医学部ですが、
分りやすいのは面接に配点の付いている大学です。

例えば聖マリアンナ医科大学では面接に100点の配点があります。
数学も100点、英語も100点ですから
面接は英語や数学と同じ比重になります。
当然、面接がよければ順位はグッと上ります。

配点が付いていない場合でも面接に、どれ位の手間を掛けるかで
面接に対する大学の考えをうかがい知ることができます。

例えば愛知医科大学は、面接時間は最低25分と決めています。
面接の中で、圧迫があったり資料解釈を行ったり
受験生をしっかり見極めようという意欲が伝わってきます。

愛知医科大学さんは、毎年ご担当者が来校して下さり
「この質問の意図はこういうことです」
などと伝えて下さいます。
最低25分と決めている理由もお聞きしています。

これだけ面接を重視しているわけですから
当然、順位の大幅上昇もあり得ます。
医学部入試は2次試験に合格してこそです。

私達は、面接を受けた生徒から、
聞かれたことや面接官の雰囲気などの報告をいただき、
それを蓄積して面接対策を行っています。

面接対策まできっちり行えることは
予備校にとって欠くことのできないところだと思います。
面接に関する資料が十分に揃っているかは、
予備校の実力を測る一つのモノサシとは言ってもいいのではないでしょうか?

ちなみに3月2日(土)に行った慶応大学医学部の面接対策では、
通常の面接指導の他に面接の前に書かされるアンケート(調査書)
についての話にも時間を割きました。

この調査書で記入を求められるのは、氏名、受験番号、保護者名、
医学部志望理由、併願校、趣味、特技、部活、賞罰、既往症・病歴、
第2外国語
の予定などです。

この調査書を見ながら面接は行われますので、
ここからどの様な質問がなされるかと伝えました。

そして実は調査書の記入に際し
事前に知っておくべきことがあります。

それは医学部志望理由だけは、8行の記入スペースが
設けられているということです。
つまり、8行を埋める医学部志望理由を
少なくとも前日までに用意しておくべきということです。

医学部の面接は、一筋縄では行きません。