医学部入試

帝京大学医学部のセンター利用入試

帝京大学医学部では一般入試の他に
定員10名でセンター試験利用入試が行われます。

1次試験はセンター試験の英語・国語・数学・理科の中から
高得点の3科目で合否が判定されます。
但し、物理I、化学I、生物Iの中から理科2科目を選択することはできますが、
数I・Aと数II・Bのように、数学を2科目選択することはできません。

2次試験は英語の長文読解面接が行われ、
毎年10名ほどが正規合格者として発表されます。
繰り上げ合格はありません。

帝京大学が発表している合格最低点
1次と2次の点数を合わせたものであるため、
1次のボーダーラインがはっきりわかりませんでしたが、
帝京大学の入試ご担当者に聞いたところ、
年によっても違いますが90%強ぐらいとのことでした。
大手予備校が出しているボーダーラインとほぼ同じぐらいですね。

帝京大学医学部のセンター利用入試は、
「英語が出来る人が欲しい」という意図のもとに行っているそうです。
1次のセンターで高得点の3科目を合否判定に使用しますが、
その時に英語が入って来ないと厳しいです、と言われました。

2次試験で行われる長文読解は医療系の長文に限らず、
幅広く出題されますとのことでした。
板橋キャンパスに移転してから、
センター利用入試合格者の歩留まり率は年々上がっており、
今年は6人の合格者が入学手続きをされたそうです。

また、今回の説明会では、色々と突っ込んだお話を
おうかがいすることができました。

まず医学部受験生が非常に気にしている、
「多浪・年齢差別はありますか?」という質問ですが、
全くありませんとお答えいただきました。

「もし、現役生と多浪生が全くの同点で、
どちらかを繰り上げ合格にするとしたら、
やはり年齢が若い方が有利ですか?」
と聞いたところ、
「うちは1点でも点数の高い学生が欲しいので、
現役生と多浪生の両方に合格通知を出します」
とのことでした。

実際に、今年度も定員117人のところ、
152人の合格者が入学手続きをしています。
点数の高い優秀な受験生を1人でも多く
入学させようという意図が感じられます。

また、帝京大学医学部というと、よく留年率の高さが話題になりますが、
留年する学生の特徴としては、
授業に出て来なかったり、朝が弱かったりといった
生活リズムの崩れている学生や、
医学部に入ったことで燃え尽きてしまい、
学習意欲を失ってしまう学生がほとんどだそうです。

大学としては、先生方が学生を担任して面倒見をよくすることで、
フォロー体制を手厚くしているとのことでした。
また、帝京大学のOB・OGで帝京大学病院に勤務している研修医達が
ボランティアで学生の面倒を見るチューター制もあるそうです。

そういった地道な取り組みが実を結ぶことで、
今後、国家試験の合格率も上がっていくのではないかとのことでした。

どの私立医学部もそうですが、
学生の教育にはどこの大学も非常に力を入れています。
私達も正確な情報をしっかりとお伝えしていこうと思います。