医学部入試

医学部小論文の参考書

医学部入試では小論文も課されることが多い上に、高校では
ほとんど小論文の授業は無いので、医学部受験生としては
医学部の小論文について書かれた参考書は気になる存在でしょう。

小論文、それも医学部の小論文の参考書であれば扱うテーマは
医療に関するテーマがほとんどでしょう。一つひとつのテーマの
解説を読むことはいいのですが、そのテーマに関する例題と
模範解答を読む時に注意すべきことがあります。

書かれた当時と状況が変わっていないかには注意する必要がありますが、
それ以上に模範解答に引きずられないようにすることを意識することも
大切です。

「引きずられる」とは、「模範解答と同じレベルの小論文を
書かなければならないと思う」ことです。

数学の参考書であれば、書かれている答えと自分の答えが
一致する必要があります。英語の和訳でも、一字一句同じである
必要はありませんが、ポイントは同じである必要があります。

これと同じように小論文も模範解答と同じでなくてはならないと
考えることは避けて下さい。

医学部小論文の参考書に書かれた模範解答は小論文を専門とする
著者が、しっかりと下調べをした上で、時間をかけて何度も書き直して
完成させたものです。実際の入試と同じ様にいきなり与えられた
テーマについて60分程度の限られた時間で書いたものではありません。
医学部受験生はこのことを、しっかりと理解する必要があります。

これまでもお伝えしてきたように、小論文をこの夏休みに
触れておくことはいいことですが「どこまでやればいいのか」
については、きちんと考える必要があります。

医学部合格に向けてやるべきことは、いくらでもあります。
限られた入試までの時間の中で「今、自分がやるべきことは何か」を
常に意識してください。