医学部入試

私立大学の44.5%が定員割れ

日本私立学校振興・共済事業団から
全国577校の私立大学の状況が発表されました。

それによると私立大学577校合計の
入学定員、志願者、受験者、合格者、入学者は
いずれも増加しました。
入学定員467,525人に対し入学者は488,209人で、
入学定員充足率は104.42%でした。

私立大学全体の入学定員充足率は100%を超えているものの、
一方で入学定員充足率が100%未満(定員割れ)の大学は、
昨年より7校増えて257校となりました。

私立大学全体に占める定員割れの大学の割合は
44.5%と昨年に比べ1.3%上昇しました。

ここで気を付けなくてはならないのは、
私立大学の半数近い大学が定員割れと言っても、
医学部となると全く話は別だということです。

この調査によると、志願者倍率は
理・工学系で志願倍率11.24倍、
文学部や外国語学部などの人文科学系が7.54倍、
法学部や経済学部などの社会科学系が7.66倍
となっています。
私立大学全体の志願倍率は7.76倍でした。

これに対して
医学系(医学部)の志願倍率は29.29倍でした。
医学部だけが突出した志願倍率になっています。

入試は国公立大学と私立大学に大別されますが、
私立大学の入試の中でも医学部入試だけは
他学部と全く異なります。
他学部の入試の感覚と医学部入試の感覚は
大きく異なりますのでご注意して下さい。

高校の先生や一般的な塾・予備校の先生も
医学部の特殊性については
十分な理解がないことも多いでしょう。

医学部受験生の皆さんは、他学部と医学部では
入試の感覚が大きく異なることを忘れないで下さい。

今日は、今年の4月に昭和大学医学部に進学した
去年、私が担任をしていた生徒が遊びに来てくれました。
いつも思いますが、医学部生になると本当に雰囲気が変わります。
それだけ受験生のプレッシャーは大きいということだと思います。