医学部入試

医学部の志望理由をどう書くか?

医学部推薦入試の出願に備え、志望理由書等の添削が続いています。
一般入試でも医学部の出願に際し
「医学部志望理由」・「その大学の志望理由」
を求められることが多くあります。

その中の「その大学の志望理由」の添削をしていて感じるのは、
「その大学しか見ていない」ということです。

医学部入試の中でも推薦入試は、受験する一校の志望理由だけを
書きますので、その大学のことしか見ずに志望理由を書くのではないかと思います。

大学の志望理由を書く際に、大学のパンフレットに書いてあることを書くことが
多いのだと思います。それがダメだとまでは言いません。しかし、それでは
しっかりとした大学志望理由を書くことは難しいでしょう。

例えば大学のパンフレットに「1年次に早期臨床体験実習がある」と大きく
書かれていると「1年次に早期臨床体験実習があるからこの大学がいい」と
志望理由として書いてあることがよくあります。確かに、早期臨床体験実習
それ自体はいいことだと思います。

しかし、早期臨床体験実習はほとんどの医学部で行われています。
「早期臨床体験実習があるからこの大学がいい」というのは、どうかと思います。

その大学の志望理由は、たくさんある医学部の中で、なぜその大学がいいかを
述べるわけですから、どの大学でもやっていることを言っても「だから、この大学がいい」
という理由としては物足りないと感じるのは私だけではないでしょう。
「チュートリアル」や「PBL」といったことが書かれていることもよく目にしますが、
これも医学部としてはごく一般的なことです。

大学の志望理由を書いたり、準備をしたりする時には、その大学ならではの
特徴を意識して下さい。

ところで、金沢医科大学AO入試の2次試験について読者の方から
ご指摘がありました。
「2016年度(昨年)から金沢医科大学AO入試の面接は個人面接だけになり
面接官が3名から4名に変更になっているはず」
とのことでした。

昨年(2016年度)、金沢医科大学AO入試2次試験を受験した2名の生徒の
受験報告を見ると、二人とも「面接官は3名」となっていました。3名の場合と
名の場合があるのかもしれません。