医学部入試

聖マリアンナ医科大学指定校推薦の合格発表(2016-11-25)

今日11時に聖マリアンナ医科大学指定校推薦入試の
合格発表がありました。
募集定員20名のところ22名の方が合格されました。

今年の聖マリアンナ医科大学の指定校推薦入試は
英語、講義理解力テスト、小論文、個人面接、グループ討論と
ほぼ例年通りの出題と言ってもいい内容でした。

英語は昨年と同様、算数の問題が英文で出題されました。
他には文法問題や誤文訂正、適文選択に会話文と、
「食品保存の変遷」に関する長文読解が出題されました。
聖マリアンナ医科大学の一般入試の英語の問題を対策していれば
それほど戸惑うことなく解ける問題だったように思います。

2年連続で英文による算数の問題が出題されたのは、
聖マリアンナ医科大学が、入試において「計算問題」を
重視していることがうかがえます。
以前、入試のご担当者に聞いたところ、
「入試で計算問題の点数が良い学生は、入学してからの成績が良い」
という相関関係が見られるそうです。
そのため、一般入試の化学では、聖マリ名物とも言える記述問題が
徐々に減少し、その分、計算問題の割合が増えています。

ちなみに、聖マリアンナ医科大学は
「入試で英語の成績が良い生徒は、入学してからの成績が良い」
というデータも持っているそうです。
英語は積み重ねの科目なので、医学部の勉強と相関性があると考えているようです。
推薦入試で英語が導入されたのは、その辺りの経緯もあったと聞いています。

講義理解力テストの内容は「放射線について」で
グループ討論のテーマは「福島第一原発事故での課題」と
これも例年通り、多少関連性のある内容でした。
聖マリアンナ医科大学の講義理解力テストは、医学部の教員が講義をするので、
生物選択者の方が馴染みのある内容が多いのですが、
今年は物理選択者にとってもわかりやすい内容だったのではないかと思います。

それにしても今年は推薦入試で、募集人員より多めに合格者を出す
私立医学部が目につきます。
昨日の獨協医科大学もそうですし、先日の埼玉医科大学の推薦入試でも
募集人員10名のところ、14名が合格されました。
「この子は大学に入ったら伸びるのではないか?」と思った学生がいたら
早めに取ってしまおうという大学側の意図を感じます。