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今年の医学・医療関連用語(2016-12-30)

一昨日のこのブログで
「2017年度医学部入試の小論文や面接に備えて
知っておきたい用語がある」とお伝えしましたが、
今回は少し具体的な話をしましょう。

年末になるとマスコミ各社が
今年の十大ニュースを発表しますが、
それを見ると今年、
世の中の関心を集めた出来事が思い出されます。

ただ、それがそのまま医学部入試で
よく聞かれることかというとそうでもありません。
将来、医師を目指す気持ちを持った受験生が問われることは、
やはり医療や医学に関連したものが多くなります。

アメリカ軍の普天間飛行場の辺野古移設問題など
政治的な問題は、まず聞かれないでしょう。
ただし、7月の参議院選挙は要注意です。

昨年、公職選挙法が改正され、
20才以上だった選挙権が18才以上に改正され、
初めて適用されたのが7月の参議院選挙でした。

「参議院選挙」ということではなく
「18才選挙権」ということで
「先の参議院選挙から18才選挙権が適用されたが、
これについてどう考えるか?」といった問いが考えられます。

18才と言えば高校3年生ですから、
医学部入試の小論文や面接で問われる可能性は
十分あると思います。

さて、医療や医学に関連する出来事ですが、
社会に大きな衝撃を与えたものとして
7月に神奈川県相模原市の障碍者施設で
19名が殺害された事件がありました。

この事件の犯人は「障碍者は不要」
との考えから犯行に至ったのですが、
「障碍者」に対する自分の考え方について
問われることはあるでしょう。

事件当時、インターネット上では
「障碍者は生きている価値無し」
といった極端な考えが見られました。

医療人を目指すものとして、
どう考えているのか医学部教員としては
聞いてみたいのではないかと思います。

この他、大麻を含めた薬物汚染や
高齢ドライバーの交通事故なども
大きな話題となりました。

明るい話題としては、リオデジャネイロオリンピック・
パラリンピックがありました。
東京オリンピックも含めて聞かれそうです。

例えば「リオデジャネイロオリンピックでは
日本人アスリートが活躍したが、
オリンピックでメダルを期待できるアスリートに
国が強化費を出すことをどう思う?」
「国民全体にスポーツを広げるためには、
どうしたらいい?」といったことがありそうです。

もう一つ明るい話題として、
東京工業大学の大隅良典栄誉教授が
ノーベル生理学・医学賞を
受賞したことが挙げられます。

オートファジーの研究内容を
詳しく説明できる必要はありませんが
「将来、どんなことにつながりそうか」
くらいは言えるようにしておきたいところです。

この他にもいろいろありますが、
すき間時間に話題になった出来事、
用語を確認しておくといいでしょう。

もちろん、日本で一番、
私立医学部入試に詳しいスタッフが
用語を選定した「医系小論文用語集2017」では、
全て取り上げています。