医学部入試

医学部合格に向けた直前期の勉強(2017-01-05)

医学部入試もセンター試験から本番突入となると
残り10日を切るところまで来ました。
本当の直前のこの時期の勉強方法ですが、
「これまでやったことを確実にする勉強」を、おすすめします。

最近、東大の先生が入試直前の勉強について
「新しいことに取り組め」と書いているのを読みました。
これまで毎年「直前期は、やったはずなのに出来ないことをつぶせ」
と指導してきていましたので、自分は間違っていたのかと
心配になりましたが、こういう考えもあるのですね。
ただ、東大でも大学に残るくらい飛び抜けて優秀な人の話ですから、
普通の受験生にはひょっとしたら当てはまらないかもしれません。

やはり私は、残された時間と、落とせない入試という
私立医学部入試の特徴を考えると「新しいことよりやり直し」が
正解だと思います。

では実際には何をやるべきでしょうか?
これまで使ってきたテキスト、問題集の特に苦手科目、
苦手分野を中心にやり直すといいでしょう。
また、各種のテスト、模擬試験をやり直すのもいいと思います。

ただ、模擬試験は全問出来るようにする必要はありません。
模擬試験には私立医学部入試では出題されることが無いような問題、
出題されても難し過ぎて合否には影響しないような問題も含まれています。
「私立医学部入試で合格点を取るためには解けなければならない問題」
かどうか見極めて下さい。

こういったやり直しをやっていると、
「出来ないことだらけで気持ちが滅入る」という医学部受験生がよくいます。
全部解けるのなら、そもそもやり直しの必要はありません。
「出来ないことだらけ」でいいのです。
それだけ、出来ないことがたくさん減っているのです。
勉強の効果が上がっているのです。入試当日にできればいいのです。
自分は着実に前進しているということを理解して下さい。
自信を失くす必要はありません。

気持ちが落ち込みそうな時には友達と話すのもいいでしょう。
きっと友達も同じ様なことを感じているに違いありません。

最後はメンタルの話になりましたが、そもそも今日は
メンタルの整え方についてお伝えしようと思っていました。
そう思っていたのですが、
「日本一私立医学部入試に詳しいスタッフ」が書き上げた
「医学部受験に『勝つ』ためのメンタルを作る~
合格のために必要なメンタルトレーニング」という小冊子の
原稿を読んでメンタルの整え方について
お伝えするのは今日は止めようと思いました。
このスタッフはメンタルトレーニングについて
体系的に勉強をしていますので、しっかりしたものが出来上りました。
私が経験的に学んだことではなく、体系的に組み立てられた
メンタルトレーニングについてお伝えした方がいいと考えました。

この小冊子は本来、外部の方にお見せする予定では
ありませんでしたが、エッセンスだけでもお伝えできればと思っています。
少し調整に時間を下さい。

最後に医学部受験生の皆さんの人生の先輩として一言。
人生で頑張らなくていい時は無いのかもしれません。
でも、その中でも特に頑張った方がいい時が、誰にも何回かあります。
私は、大学入試を前にした「今」は、
その何回かのうちの1回ではないかと思います。
今も十分に頑張っているとは思いますが、
気持ちが萎えかけた時にこのことを思い出して下さい。