医学部入試

明日は埼玉医科大学後期入試(2017-02-11)

明日は私立医学部後期・Ⅱ期入試のトップを切って
埼玉医科大学一般入試1次試験が行われます。
「埼玉医科大学後期試験は前期に比べて難しくなる」
と考えて尻込みする医学部受験生もいるようですが、
そんなことはありません。

埼玉医科大学後期が前期に比べて難しいと考える理由は
「定員が少ない」という理由が一番でしょう。

確かに埼玉医科大学前期の募集定員は約62名で
埼玉医科大学後期の募集定員は約45名ですから
前期に比べ後期の定員は17名少なくなっています。
「定員が少ない分、難しくなる」というのは
自然な考えだと思います。

しかし、定員だけを見ていると落とし穴が待ち受けています。
例えば定員100名と定員50名の入試を考えてみましょう。
受験者の学力レベルが同じだとすると定員が多い方が
チャンスも大きいと思われると思います。

ここで合格者も考えてみましょう。定員100名の入試は
合格者100名で、繰り上げ合格は無し。
定員50名の入試は合格者50名、繰り上げ合格者100名で
総合格者は150名であればどうでしょう?
100名が合格する入試と150名が合格する入試との比較になります。
定員だけを見ていると、ここに気が付かないことになります。

さて、埼玉医科大学後期一般入試の昨年の結果を見てみましょう。
埼玉医科大学では前期も後期も正規合格者数は公表しているものの
繰り上げ合格者数については、公表していません。
従って総合格者数は分かりません。

しかし、埼玉医科大学では前期入試、後期入試からの
入学者は公表しています。
昨年の埼玉医科大学前期からの入学者は46名。
これに対して後期からの入学者は66名でした。
埼玉医科大学後期一般入試の見方が変わりませんか?

ただし、ここでもまだ気をつけなければならないことがあります。
埼玉医科大学の入学者は前期正規合格者を除けば、
そのほとんどが前期も後期も受験していると考えられます。
そのことも考慮に入れる必要があります。埼玉医科大学が、
どうカウントしているかについての詳細は、
この場ではお伝えできませんが、総合的に考えて
埼玉医科大学後期一般入試に尻込みする必要はありません。

「そうは言っても、受験生が殺到するから大変だ」
と考える医学部受験生もいるでしょう。
昨年の埼玉医科大学前期の志願者は2,679名、
後期は2,636名でした。ほとんど差はありません。
ここでも注意しなくてはならないことがあります。
それは受験者数です。

昨年の埼玉医科大学前期の受験者は2,524名で欠席は155名。
後期の受験者は2,107名で欠席は529名でした。前期と後期で
志願者数に大きな差はなくても受験者数では差が出ます。
埼玉医科大学後期の欠席者は、どういう人達でしょう?

欠席の理由は、いろいろあると思いますが
「他の医学部に合格したから」という受験生も少なくないでしょう。
他の医学部に既に合格している強敵が、ゴッソリと抜けています。

埼玉医科大学後期一般入試を恐れる必要は全くありません。
自信を持って明日は全力を出し尽くして下さい。
きっといい結果が待っています。

最後にひとつ注意を。
埼玉医科大学の1次試験では配点50点で
小論文(基礎学力試験)が行われます。
このことも忘れないで下さい。

埼玉医科大学前期の1次試験のブログはコチラ