医学部入試

「私立医学部の難しさ」とは。(2017-03-25)

来年の医学部合格に向かってスタートを切った
医学部受験生の方も多いと思います。

4月から新高3生の方は、春休みを利用して、
なんとなくスッキリしない分野、科目を見直すと
いいでしょう。
高校で3年生の授業が始まると、授業の予習・復習に
時間を取られ、これまでの勉強を振り返っている時間は
なかなかなくなると思います。
少しまとまった時間の取れる春休みのうちに
これまでやったことで気になる分野をやり直しておくと、
3年生になってからの勉強がスムーズになります。

浪人生の方は、今年の入試を振り返って、
自分には何が足りなかったかを、一度考えてみてください。

「高校であまり勉強しなかったので、そもそも
まだ学力が足りない」という医学部受験生もいれば、
「他の科目はそれなりに戦えたけれど、
数学だけは毎回ダメだった」という受験生や、
「毎回、出来た科目と出来なかった科目があって、
試験を受けるたびに出来が変わった」という
受験生もいるでしょう。

医学部を目指す受験生一人ひとりに、
様々な反省点があるでしょう。
これからの1年を(と言っても、入試までは1年も
ありません)、そこを埋める1年にするわけです。

この時期に気を付けてもらいたいことは、
「難しい問題を解くことが、私立医学部合格に
つながるわけではない」ということです。

私立医学部入試を受験した人なら、
実際の入試で出題された問題を見て、
「あっ、こんなのやったなぁ」と
感じたことは多かったのではないでしょうか?
「やったはずなのに出来なかった」ということも、
けっこうあったのではないでしょうか?

私立医学部で合格するためには、他の受験生が
解けない問題を解くこと以上に、落とせない問題を
確実に解き切ることの方が大切です。
やった問題を試験会場でも解けるようにすることが
大切です。

国公立医学部で出題されるような難しい問題が解ければ、
私立医学部で出題される問題も簡単に解ける、
とはいきません。

「国公立医学部に合格した受験生でも、
私立医学部には合格できない」という現実は
自分の周囲にありませんか?

これは、私立医学部と国公立医学部の「難しさ」が
違うことがその理由です。
国公立医学部の難しさは「問題そのものの難しさ」です。
国公立医学部入試では、難問をじっくり考えて解くことが
求められます。ある程度、時間はかかってもいいので、
難問を解くことが必要です。

一方、私立医学部の難しさは「試験時間が短い」ことです。
例えば、東京医科大学、杏林大学医学部、
近畿大学医学部などは、英語も数学も試験時間は
60分です。120分以上の試験時間が当たり前の
国公立志望者からすると、「短い!!」と
言わざるを得ないでしょう。

私立医学部入試の難しさは、問題の難しさ以上に、
試験時間の短さにあります。
国公立医学部と私立医学部を併願する受験生が
なかなかうまくいかないのは、試験時間が短い
私立医学部入試への対応力が磨き切れていないからです。

入試直前、あるいは入試期間中は難しい問題に
取り組んだとしても、国公立医学部の入試問題が解ければ、
私立医学部は合格できると勘違いしないでください。
両者では求められるものが異なっています。

今は、基本的・標準的な問題で、穴がないかを
確認する時期です。

※3月21日(火)にお問い合わせいただいたn様、
こちらからメールが送れません。

***メルリックス学院のホームページ***
http://www.melurix.co.jp/

***メルリックス学院の春期講習***
http://nyushi.melurix.com/archives/171

***大阪に提携校『大阪創医塾』を2017.4.オープン***

***書籍好評発売中***
『医学部合格完全読本』かんき出版(Kindle版あり)

『2017年度版 私立医歯学部受験攻略ガイド』メルリックス学院(Kindle版あり)