医学部入試

兵庫医科大学の合格最低点が上昇したわけ(2017-05-17)

今年度の兵庫医科大学一般入試の合格最低点が
去年に比べ34.2点もの大幅な上昇となったことを
前回、お伝えしました。一昨年の兵庫医科大学の
合格最低点と比べると、なんと62点も上昇しています。

62点の上昇というと学力試験の4科目で、
1科目あたり15.5点ずつの上昇という計算になります。
計算上は、60点であれば75.5点まで
4科目とも伸びたということになります。
感覚的に、わずか2年で信じられないほど
合格最低点が上がったということが
分かっていただけると思います。

さて、兵庫医科大学の合格最低点が大幅に上昇した理由として、
受験者の質が上がったことが考えられます。
医学部志望者が増え医学部入試全体が難化する中、
兵庫医科大学も難化したということです。

このことも、兵庫医科大学の合格最低点が
上昇した理由の一つとして考えてもいいでしょう。

しかし、兵庫医科大学の合格最低点が信じられないほどに
大きくアップした大きな理由は別のところにあります。

それは「入試問題を易しくした」ことにあります。

兵庫医科大学で、これまで出題されていた問題はどの科目も難しく、
医学部受験生としては、なかなか点の取れない問題でした。
例えば数学は、90分の試験時間では解き切るのが困難な問題量のうえ、
小問集合の中にもかなり手強い問題が入っていることもあり
「兵医の数学はムリ」と感じる医学部受験生も少なくありませんでした。

入試問題が難しければ、その分合格最低点が下がるだけの話ですが
受験生心理としては「兵医の問題は自分には合わない」と考えてしまいがちです。
その結果、兵庫医科大学の受験を回避することにもつながります。

兵庫医科大学としても、このことを気にしていて入試問題の作問者には、
もう少し受験生が取り組みやすい問題を出題するように要請してきました。

このブログでも何回か「兵庫医科大学の問題は易しくなる」と
お伝えしていましたが、その通りになりました。
4月以降、兵庫医科大学の入試担当者とは、まだお会いしていませんが、
恐らく入試問題そのものの難易度は、来年度も今年度と
同じ程度となるのではないかと思います。

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