医学部入試

現役生は同級生の話に惑わされてはいけない2 (2017-05-29)

前回、「大学入試全体の話と医学部入試の話は全く別物だ」
ということをお伝えしました。
今回は、その続きです。

医学部以外の学部を受験する友達が
「推薦入試では調査書の中で、成績(評定)が一番大切なんだ」
と言っても、それを「間違ってる」とは言えません。

しかし、医学部受験生が私に
「調査書では、成績が最も重視されるんだ」と言ったら
「それは間違い」と私は言います。

他の学部のことは分かりませんが、
少なくとも医学部の推薦入試では学業成績は参考程度です。

医学部では入学後の進級、卒業、国家試験合格に
医学部の教員が責任を持つ必要があります。
入学させて、「それで終わり」ではありません。

医学部教員にとって大切なことは高校時代の成績ではなく、
大学入学後の成績です。
であれば、推薦入試と言えども、高校が提出した
調査書上の成績ではなく、自分たちが行う試験で
判断するのは当然です。

推薦入試の出願資格に「評定平均4.2以上」などとあるのは、
単に高校時代は真面目に過ごしたという証しでしかないと
考えて下さい。
評定平均4.0より4.5の方が有利ということはありません。

東大や京大の合格者ベスト10に入る高校の評定平均4.0と
過去10年、東大にも京大にも合格者が出ていない高校の
評定平均4.5のどちらが有利かの判断は、
全国に5,000校以上の高校がありますので現実的には困難です。

医学部入試で成績以上に見られると言っていいのが
「欠席日数」です。

面接の際、成績については、かなり悪い時には
時々聞かれることもありますが、
欠席日数についてはよく聞かれます。
それだけ医学部の教員が、肉体的・精神的に
何か問題がないのか気にしているということです。

前回お伝えしたように、友達が
「大学入試では定員の1.2倍までは入学させていいんだ」
と言っていたら、医学部と歯学部を除けば正解です。
しかし、医学部は違います。

このように、大学入試全体の話と医学部入試の話は別物です。
医学部受験生は友達から聞く大学入試についての話に
惑わされないで下さい。

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