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医学部地域枠入試を考える(2017-08-01)

2008年度入試から医学部の定員増は続き、これまでに1,795名の
医学部定員増が行われました。
このうち東北医科薬科大学医学部と国際医療福祉大学医学部の
新設で240名の定員増となっていて、既存の医学部での定員増は
1,555名になります。

医学部地域枠は地方の医師不足解消のため2010年度入試から導入され、
2010年度以降の既存の医学部定員増694名のうち610名が地域枠での
定員増です。2010年度入試以降の医学部定員増の9割程度が地域枠での
医学部定員増となっています。

現在では、医学部81大学中64大学でなんらかの地域枠を設定しています。
東北医科薬科大学のA方式、B方式を地域枠と考えると65大学での
地域枠実施となります。64大学の内訳を見ると国立大学医学部は
42大学中35大学、公立大学医学部は8大学全てで、私立大学医学部は
31大学中22大学で地域枠入試を行っています。

さて、医学部受験生の皆さんは医学部の地域枠について、
どう考えているでしょうか?
「自分には関係のない話だ」
と医学部の地域枠については考えてもいない医学部受験生も少なく
ないように思います。自分には関係のない話だと思う理由として
「出身地による制限がある」ということが挙げられると思います。

確かに出願資格に出身地による制限を設けている医学部が多くあります。
一方で、例えば順天堂大学医学部の新潟県地域枠、埼玉県地域枠、
静岡県地域枠のように出身地による制限を設けず全国どこの受験生も
出願可能な地域枠もあります。一般的に地域枠の入試難易度は一般枠に
比べ低くなる傾向にあります。
「医師としての自分を必要とする地域で働きたい」
と考えているのであれば医学部の地域枠も、一度はきちんと検討してみると
いいでしょう。

次回も医学部地域枠についてお伝えしたいと考えています。
地域枠だけでなく、今は医学部生に対する修学資金もありますので、
それについてもお伝え致します。

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