メルオン

北里大学医学部、聖マリアンナ医科大学、東海大学医学部の補欠繰り上げ合格(2017-09-15)

今年も通称「メル本」、「私立医歯学部受験攻略ガイド」の
編集作業が佳境に入っています。

いつも同じ青い表紙なので、中身も変わらないとお考えの方も
いらっしゃるかもしれませんが、毎年少しずつ新しい試みをしています。

今年は新設された国際医療福祉大学医学部で
初めて行われた入試問題の傾向分析を掲載しています。
また、最近増えてきた「留学生・帰国子女入試」の特集を
新たに2ページ設けています。

また、私が「学院長の分析」として、2018年度私立医学部入試の
狙い目となる大学を、かなり突っ込んだ内容でお伝えしています。
これまでは「メルリックス学院の分析」としてお伝えしてきましたが、
「学院長の分析」と名前が変わったことで、
さらに踏み込んだ内容を書くことができました。

今のところ、10月24日(火)頃に発売予定ですので
もうしばらくお待ちください。

さて、その「受験攻略ガイド」の入試分析を書いていて、
残念ながら、字数オーバーで泣く泣く削った話題がいくつかあります。

東海大学医学部の補欠繰り上げもその1つです。

今年の2月に行われた東海大学医学部一般入試は、
3月28日まで繰り上げ合格が動きませんでした。
例年であれば、正規合格者の入学手続締切日の
すぐ後に繰り上げが動くのが通例ですが、
今年は手続締切日から1ヶ月以上も動きませんでした。

原因の1つには、センター利用入試の前期で
89名の正規合格者を出したことが考えられます。
東海大学としては、その前の年にセンター利用前期の
正規合格者30名のうち、入学者が3名だったため、
歩留り率を10%程度と読んだのでしょう。
歩留り率10%であれば、正規合格89名のうち
入学者は約9名となり、募集定員の10名を下回ります。

ところが、今年のセンター利用前期では
正規合格者89名のうち入学者は30名でした。

センター利用前期で募集定員20名オーバーすると、
一般入試からの入学者を募集定員60名から20名減らして
40名に調整しなければなりません。

ちなみに、昨年は入学者2名だったセンター利用後期は
今年は1名入学にとどまっていますので、
正確には41名の入学者を一般入試から出すことになります。

昨年の東海大学一般入試では70名の繰り上げ合格者を出しました。
正規合格者と合わせて143名のうち、66名が入学しました。

今年の東海大学一般入試は、正規を66名と控え目に出したので
41名を入学させる場合、昨年と同じ歩留り率だと考えると
繰り上げ合格者は23名という計算になります。

ところが、今年の東海大学一般入試の繰り上げ合格者は7名でした。
東海大学は補欠に順位を付けており、繰り上げ合格の連絡は
補欠順位11位まで回ったことがわかっています。
つまり4名は繰り上げの連絡の際、合格を辞退したということです。

単純に補欠順位だけで考えると、昨年の歩留り率で計算すると
補欠順位45位の人まで回っていてもおかしくありませんでした。

しかし今年の東海大学一般入試は、正規合格者の歩留り率も高く、
また繰り上げ合格者の歩留り率も高くなりました。
結果として、繰り上げの回るタイミングは遅く、
また人数も少なくなりました。

東海大学が動かなかっただけでなく、今年は同じ神奈川にある北里大学、
聖マリアンナ医科大学の補欠繰り上げも全体的に鈍い動きでした。
北里大学は38名、聖マリアンナ医科大学はなんと80名も
昨年から繰り上げ合格者数を減らしています。

とはいえ、聖マリアンナ医科大学は正規合格を170名と
昨年より20名も多く出しています。
正規合格者数を見ずに、昨年と同じぐらい繰り上げ合格が
回るだろうと単純に考えてはいけません。

ちなみに、来年度から東海大学医学部のセンター利用前期は
繰り上げ合格の制度を導入することになりました。
これで正規合格者を少なめに出しても、
補欠繰り上げで入学者を調整できることになります。

こういったデータも10月発売の
『2018年度版私立医歯学部受験攻略ガイド』には
すべて掲載しています。

皆さま、もう少しお待ちください。

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