医学部入試

私立医学部の後期・II期入試、どこを受験するのか(2018-02-12)

学院長の田尻です。

昨日、埼玉医科大学医学部後期入試の1次試験が終わりましたが、
私立医学部の後期・Ⅱ期入試はまだまだ続きます。
私立医学部後期・Ⅱ期入試でどの医学部を受験するべきか
迷っている医学部受験生もいると思いますので、
今日はそのことについてお伝えします。

昨日のブログで「通常の医学部入試とは異なる試験内容の
私立医学部入試もあります」とお伝えしましたが、
金沢医科大学医学部の後期入試がそれにあたります。
金沢医科大学後期入試の試験科目は英語と数学だけになります。
私立医学部一般入試で理科を全く受けなくていい入試は
金沢医科大学後期入試だけです。それだけではなく、
数学も数学Ⅲは試験範囲に入っていません。
数学Ⅲや理科に苦手意識のある医学部受験生はぜひ受験しておきたい
医学部入試です。
ただし、金沢医科大学医学部後期入試の出願は既に締め切られています。

では、医学部の後期・Ⅱ期入試で通常の医学部一般入試と異なる
私立医学部入試は他に無いのかと言うと、そうではありません。
近畿大学医学部後期入試は通常の私立医学部入試と異なる点があり、
数学の試験範囲に数学Ⅲは含まれていません。
数学Ⅲが試験範囲に含まれていない私立医学部入試は、
先程述べた金沢医科大学後期入試、帝京大学医学部入試、
そして近畿大学医学部入試の3校の入試だけです。
数学に苦手意識のある受験生の多くは特に数学Ⅲに苦労しがちです。
また、現役生は数学Ⅲの仕上がりが遅れがちです。
こういった医学部受験生にはチャンスの大きい医学部入試と言えるでしょう。

また、日本医科大学後期入試では小論文が前期とは変わり、
小論文の試験時間が30分伸びて90分になります。
小論文の問題も前期とは全く違うタイプの問題が与えられます。
ちなみに昨年の日本医科大学後期試験の小論文では
30分のNHKのテレビ番組を見て、その後に「自分の将来」について
論じることを求められました。
試験時間が伸び試験内容も難しくなります。
日本医科大学も後期試験では、小論文も面接もより深く見ると
しています。前期以上に2次試験が大切となります。

ところで医学部の後期・Ⅱ期入試では昭和大学医学部と関西医科大学の
1次試験日が重なります。どちらの医学部に出願するべきか、
明日はそれについてお伝えします。