医学部入試

センター試験で満点の受験生(2018-02-17)

学院長の田尻です。

センター試験で満点を取った受験生がいると話題になっています。
私は最初に、この話題を知った時「自己採点だから、本人が満点と
言っても怪しいもんだ」と思いました。ところが、この話はちゃんと
根拠のある話でした。

東京大学は、いわゆる「足切り」を行いますが、この足切り、
第一段階選抜の結果について発表しています。この発表の中に
「一般入試(前期日程)第1段階選抜合格者の最高点・最低点及び
平均点」という表があります。現在では、この表を見ることは
出来ないようですが、インターネット上にあるこの表をみると
理科一類の最高点が900点になっています。東京大学理科一類の
センター試験の満点は900点ですから、満点の受験生がいたことが
分かります。ちなみに、理科三類のセンター試験最高点は900点満点の
893点、理科二類のセンター試験最高点は883点でした。

「さすが東大」と思われるかもしれませんが、東大に合格するためには
センター試験で満点が必要という話では、ありません。トップの人は、
満点だったというだけの話です。そもそも、東大はセンター試験900点を
110点に圧縮し、2次試験は440点と約4倍の配点を課していますので、
センター試験でトップを取ったからと言って安心はできません。

入試で大切なことは、トップを取ることではありません。
合格点をきっちり取ることです。
東大のように足切り点がある大学では、まず足切り点をクリアして
その後の配点が高い2次試験でどれだけ勝負できるかです。

この後の私立医学部入試でも、最高点の受験生は相当高い点を取るでしょう。
しかし、その受験生と同じ点を取る必要はありません。もちろん取れれば
いいのですが、医学部に合格するためには最高点を取る必要はありません。
高い目標を目指すのはいいのですが、そのことが自分に必要以上の
プレッシャーとならないように気を付けてください。

医学部受験生が本当に戦わなくてはならない相手は、トップの
受験生ではなく、ボーダーライン付近の受験生です。どうしたら
医学部入試で合格点を確実に取れるかを考えてください。問題が難しければ
当然、ボーダーラインも下がります。

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