医学部入試

「諦めないことが何より大事」岩手医科大学医学部の学士編入試験(2018-02-28)

こんばんは。
トータルアドバイザーの鈴村です。

本日16時、岩手医科大学医学部学士編入試験の
2次試験合格発表があり、メルリックスの生徒が
見事に合格しました。

岩手医科大学医学部の学士編入試験は、歯科医師
免許取得者、または取得見込者のみ受験できる
試験で、歯学部卒業後4年目までしか受験できま
せん。今年であれば、2014年3月以降に歯学部を
卒業し、歯科医師免許を有している者か、今年の
3月に歯学部を卒業して、歯科医師国家試験に合格
した者のみに、受験資格が与えられます。

よって、もし今年の歯科医師国家試験に不合格と
なった場合、岩手医科大学の学士編入試験に合格
していても、合格取り消しとなります。

その代わり、3年次編入ですので、4年間で医学部
を卒業することができます。ただし、卒業後も通算
6年以上、岩手県の地域医療に従事することが義務
づけられています。

メルリックスから学士編入試験を受験した生徒は、
これで3度目のチャレンジでした。1度目と
2度目の受験では、1次試験は合格したものの、
2次試験で不合格となりました。
捲土重来を期して、ラストチャンスとなる今年、
3度目の受験に臨みましたが、夏のオープンキャ
ンパスで盛岡まで行って、直接、医学部長と話を
するなど、意気込みはこれまでに勝るとも劣らぬ
ものがありました。

面接の材料となる志望理由書は何度も小論文の
講師と書き直しをして万全の準備をしましたし、
昨年から新傾向となった小論文試験も、英語と
小論文の講師がタッグを組んで、出来る限り
すべてのことを個別指導でやり尽くしました。

1次試験に合格した後、私も何度か個人面接の
練習をしましたが、オープンキャンパスで医学
部長に「きれいな言葉で説明されるから、意気
込みが伝わってこない」と言われたと聞いて、
2人で「どうすれば意気込みを表すことができ
るのか?」と頭を絞って考えました。

面談室で2人とも頭を抱えて「うーんうーん」
と唸っていたのですが、ふと歯科病院で研修して
いた時の話になって「歯学部で6年間勉強して、
研修医として1年間働いて、一人前の歯科医師に
なったのに、どうしてまた医学部に入って勉強し
ようと思ったの?」と聞いてみました。

すると「自分は現役で合格した歯学部になんと
なく進んだ。いわばあまり真剣に勉強したこと
のない状態で歯学部に行って、そこで勉強する
ことの面白さを知った。たぶん他の人と比べて、
勉強のスイッチが入ったのが遅かったと思う。
だから、今もまだ勉強したいし、たぶん勉強に
対して燃え尽きてないってことだと思う」という
答が返ってきました。

この「スイッチが入る」という表現が、素晴らし
いなと思いました。歯学部で、勉強のスイッチだけ
でなく、人生のスイッチも入ったのだと思いました。

確かに、医学部受験生を多く見ていると、それま
でどれぐらい勉強してきたかも重要ですが、勉強
のスイッチさえ入れば、たとえ高校時代にほとん
ど勉強していなくても、短期間で成績を伸ばして
医学部に合格することができます。
逆に言えば、勉強が嫌だな、うんざりだな、いつ
まで勉強しなければいけないのかな、と思ってい
るうちは、いくら勉強しても思うように成績は伸
びません。

面接でどうすれば意気込みが相手に伝わるか、と
いうスキルの部分ばかり考えていた私達でしたが、
最後は「だから自分は医師になりたいんだ」という
スッキリ感を生徒に持ってもらい、試験会場である
盛岡に送り出すことができました。

今日、生徒から直接、合格のお電話をいただいた時は
本当に心からホッとしました。
隣で、田尻学院長が「やっぱり諦めないことが何より
大事だよ」としみじみ言っていたのが印象的でした。

岩手医科大学医学部は、来年より歯学部からの転部を
2年次で3名受け入れることが決まっています。3年次
編入の学士編入試験は、どこかで廃止となるのでは
ないかと言われています。

4月から岩手の地で、思いきりスイッチの入ったまま
貪欲に医学を学んでほしいと心から願っています。

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