メルオン

どちらの大学に行くべきか?(2018-03-15)

こんにちは。
トータルアドバイザーの鈴村です。

先日、地方に住む保護者の方からお礼のお電話をいた
だきました。ずっとご自宅の近くにある予備校に通っ
ていらっしゃったのですが、私立医学部入試が始まっ
ても、思うように結果が出ず、通っている予備校の先
生に聞いても、楽観的な回答が返ってくるばかりで、
この先どう受験していけばいいでしょうか、と以前
ご相談をされた方でした。

私自身が名古屋の出身なので、地方の大手予備校の雰
囲気についてはよくわかっていますし、地方の進学校
に通う高校生や先生方が、どういう考え方で受験に臨
んでいるかも想像がつきます。お話を伺っていると、
私が高校生だった四半世紀前とほとんど変わりません。

東京や首都圏出身の方には、地方の「国立至上主義」
は想像がつきにくいかもしれません。まず地元の国立
大学、そして一番近くにある旧帝大。県立の進学校で
は、多くの生徒がまずこのあたりを「本気で」狙って
います。さらに成績が上位の生徒が東大、または京大
を目指して勉強しており、高校の授業も東大や旧帝大
クラスを視野に入れてカリキュラムが組まれています。

成績上位層で医学部を目指す生徒も一定数いますが、
基本的に「医学部」と言う時は、国公立医学部を意味
しており、私立医学部を受験する生徒はほんのわずか
です。予備校の講師も基本的には同じ考え方です。

地方の高校の先生や、予備校の講師にとっては、慶應
はともかく、偏差値60~65ぐらいの「私立医学部」は
国公立医学部に比べれば、それほど大した対策をしな
くても合格できるでしょう、ぐらいの感覚だと思いま
す。受験する生徒もそれほどいないでしょうし、見て
いる事例も少ないでしょうから、そうなるのは当然
とも言えます。

今回、お礼の電話をいただいた方は、センター試験の
直後から受けている私立医学部がどこも1次試験の段
階で不合格で、受験で上京した際に、わざわざ渋谷に
あるメルリックス学院までご相談に来られました。

1年間、頑張ってきた証として、高いレベルの私立医学
部にチャレンジするか。
1年でも早く医師になることを目標に合格可能性の高い
私立医学部を受験するか。

こういう時、私達は「こうした方がいいよ」とアドバ
イスすることはほとんどありません。どちらのケース
にも、こういうメリットとデメリットがありますよ、
とご説明させていただきます。そして、最後はご本人
が納得いくように決めるのが一番だとお話しさせてい
ただきます。

今回ご相談に乗らせていただいた方は、「合格可能性
の高い方を受けます」ということだったので、その
時点で「お、根性あるな」と思いましたが、その時に
受けた合格可能性の高い医学部と、もうひとつ「今年
から後期もありますよ」と勧めた医学部に見事に合格
されたとのことでした。

あの段階で、ひとつも1次合格が出ていないと、そこ
で挫けてしまいそうですが、よく立て直して頑張られ
たと思います。もともと1年間積み重ねてきた地力も
あったのでしょうし、それを試験会場で発揮すること
ができて本当に良かったと思います。何より、今後の
人生において自信になります。

今回のお電話では2校受かった医学部のうち、どちら
に行ったらいいでしょう、というご相談を受けたので
すが、医学部は他の学部とはかなり事情が異なります。

予備校の先生方は、やはり「偏差値」を基準に判断を
されることが多いかもしれませんが、医学部は偏差値
だけでは計れません。

まず、私立医学部は「校風」が大学によってかなり違
いますし、地域性やOB・OGのネットワークなども、
卒業してから大きく影響します。卒業後に自分が医師
として、どこでどう働きたいかによって、全く選択が
変わってくるというのが本当のところです。

医学部ではない他の学部、特に文系学部は、大学の偏
差値がそのまま一般企業に就職する際の評価にほぼ繋
がるので、偏差値を基準に進学先を判断するというの
は、確かに理に適っています。私は企業の人事部にい
たことがあるので、なおさらそう思います。
けれど、医学部はそうではありません。

判断する基準をざっとあげてみます。

1.試験を受けに行った時の学内の雰囲気
2.面接官(教員)の雰囲気
3.歴史とOB・OGネットワークの強さ
4.地域性(将来働きたい地域に近いか)
5.関連病院の多さ
6.進級や試験の厳しさ
7.学費や全寮制かどうかなど

上に行くほど優先順位が高いと思っていただければ
いいと思います。最も重視すべきは、やはり行った時
の印象や、キャンパス内の雰囲気だと思います。
また、入学してから教えてもらうことになる教員(面
接官)の方々も、やはり校風を反映しています。

私は首都大学東京(当時は東京都立大学)の出身なの
で、自分が在学していた頃は、そこまで校風を意識す
ることはありませんでしたが、私立はやはり母校愛が
強く、なんとなく似たような雰囲気の学生が集まる傾
向にあると思います。
オープンキャンパスで医学部にうかがうと、そこの校
風みたいなものが肌で感じられます。

今も、昭和大学医学部と日本医科大学医学部の両方に
合格された方が、メルリックス学院の卒業生である
チューターに「どちらの大学がいいでしょうか?」と
話を聞いています。このように、その大学に通ってい
る学生に直接話を聞くのもいいでしょうし、もし可能
ならもう一度、キャンパスに足を運んでみるというのも
いいかもしれません。

実は今、話をしてくれているチューターも、昨年の
この時期、岩手医科大学と大阪医科大学のどちらに
進学するか迷っていました。
岩手医科大学は1次試験も2次試験も東京で受けられる
ため、盛岡にある矢巾キャンパスを実際に見て決めよ
うと、岩手までわざわざ出向いたほどでした。
その岩手からの帰り、盛岡駅の新幹線のホームに上が
る途中の階段で、日本医科大学から繰り上げ合格の電
話がかかってくるという、まるで「ドラマ」のような
出来事がありました。

盛岡駅のホームから「もうすぐ新幹線出ちゃうんで」
と言いながら、嬉しさに弾んだ声で日本医科大学から
繰り上げの連絡があったと報告してくれたことを懐か
しく思い出します。あれからもう1年経つのですから、
時の経つのは早いものです。

***【学院長特別講演×個別相談】3月21日(水・祝)開催!***
http://nyushi.melurix.com/archives/2207

※好評につき第2回開催!

***メルリックス学院の春期講習2018***
http://nyushi.melurix.com/archives/171

※1日もしくは1講座無料体験実施中!

***書籍好評発売中***

『私立医歯学部受験攻略ガイド<2018年度版>』発売中!(電子版あり)

『医学部合格完全読本』かんき出版(Kindle版あり)