医学部入試

東京大学理科III類の面接(2018-03-29)

学院長の田尻です。

大学入試で最も難しいと言われる東京大学理科III類で
今年の入試から面接が導入されました。

以前、東大理IIIでは面接を行っていましたが、2007年度入試を
最後に面接を廃止しました。しかし、「受験者の人間的成熟度、
医学部への適性、コミュニケーション能力等を評価」するために
面接を行うことにしました。この面接によって「将来、医療や
医学研究に従事するにふさわしい資質を持った学生を、学力試験の
成績のみでなく多面的・総合的に選抜」するとのことです。

東京大学の入試で面接を行うのは理科III類だけで「10分程度の
自由面接」が実際にどのように行われるのか注目していました。
東京大学理科III類の受験者からの報告が届きました。それによると
面接官3名と受験生1名による個人面接で質問内容は、医学部の
面接ではよく聞かれる「将来、どのような医師を目指しているか?」などが
聞かれたようです。面接の雰囲気や質問内容から、医学部の学生として
迎え入れがたい受験生を見極めるための面接だと思われます。
事前に提出する「志願理由書」には理科III類の志願理由と自己アピールを
記入することになっていますが「自分の長所は何か?」とも聞かれたようです。

1回の面接で見極めることが難しい場合は、面接官を変えて2回目の
面接を行うとされていましたので、おざなりの面接で済ますつもりでは
無かったようです。

東京大学理科III類は2年間の前期課程終了後、進学振り分け、いわゆる
進振りで医学部医学科に進むことを前提にしていますが
他学部、他学科に進む学生も少数ながらいたようで、
このことも面接導入の一つの理由のようです。

東京大学の面接導入や私立医学部の面接でのMMIの実施に見られるように、
医学部入試での面接は、これまで以上に大学が重視していると感じます。
面接も入試の一つです。学力のことだけを考えるのではなく、面接や小論文まで
しっかり仕上げなければ医学部入試での合格は無いと肝に銘じてください。

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