医学部入試

大学追加合格「乱れ咲き」(2018-04-06)

学院長の田尻です。

昨日の日本経済新聞の社会面トップの見出しは「大学追加合格
乱れ咲き」でした。医学部入試では、追加合格という言葉は
ほとんど使うことはなく、繰り上げ合格という言葉を使います。
ですから、追加合格という言葉を聞いてもピンと来ないかも
しれませんが繰り上げ合格も追加合格も言葉の意味は同じです。

この新聞記事によれば、今年の私立大学の入試で追加合格
(繰り上げ合格)が非常に多かったとのことです。代表例として
「上智大学は3月に600人以上の追加合格を出した」とのことです。
上智大学は9学部ありますので、計算上は1学部あたり67人の
追加合格ですから、医学部入試をいつも見ている私としては、
それほど多い追加合格とは感じません。しかし、わざわざ記事に
するということは、医学部以外の学部にとってはこれまでに
ないことだということです。

これを見るだけでも、医学部入試は他学部の入試と一緒には考えられない
ことが分かっていただけると思います。他の学部でも追加合格が大きく
増えた理由として、文部科学省による「入学定員の厳格化」が挙げられて
いますが医学部では、これまでも当然のことでした。

地域や診療科による医師の偏在対策として医学部定員増が行われて
来ましたが、医学部の教育の質を確保するために各大学とも、簡単に
定員増とはいかなかったようです。他の学部以上にしっかりと学生を
教育しなければならない医学部ですから、入学者の選抜も単に学力だけ
とは行きません。

記事によると、現在は4月20日まで追加合格を出すことが認められて
いるが文部科学省は、20年度からは3月31日までとする方針、とのこと
です。今年も医学部入試では、4月に入っても繰り上げ合格が出ていますが、
再来年の入試から4月に入っての繰り上げ合格は無くなるかもしれません。

ところで、大阪校で近畿大学医学部一般後期入試に向けて最後の仕上げに
余念のなかった1浪生に、3月31日に近畿大学医学部から繰り上げ合格の
連絡が来ました。1次試験には何校か合格していたのですが最終的な合格には
至っていませんでした。3月31日に母親の電話に近畿大学から電話があり、
入学の意思を確認され、入学の意思を伝えると「すぐ来てくれ」とのことで
大慌てで近畿大学に行ったところ、他にも同じように大急ぎで来ていた人が
いたとのことです。近畿大学の入学式は翌日の4月1日ですから、近畿大学
としても急いでいたのでしょう。

母親から、「メルリックスの近畿大学医学部後期対策のおかげです」と
感謝のお言葉をいただいたと大阪校から報告がありました。

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