医学部入試

国公立医学部志望者も、私立医学部の地域枠を無視すべきでない理由(2018-07-26)

昨日は、医学部の地域枠の中には出願条件に、
出身地による制限のない地域枠もあるから
「地域枠」というだけで、自分には関係ないと
思わないでください、ということをお伝え
しました。

全国どこの受験生でも受験可能な地域枠がある
のですから、医学部受験生なら誰もが、一度は
地域枠も検討してもらいたいところです。

ほとんどの医学部の入試で、一般枠に比べて
地域枠の方が入試難易度は低くなります。
卒業後の「縛り」を気にする受験生が多い
ということもあるでしょうが、「地域枠」
というだけで、なんとなく受けない医学部
受験生も多いように思います。であれば、
真剣に受験を検討することには十分、意味が
あると思います。

国公立大学医学部志望者の中には、私立大学
医学部に全く関心を持たない受験生も少なくない
と思います。私立医学部に関心を持たない理由
として学費の問題が大きいと思います。
もしそうであれば、私立大学医学部の地域枠も
きちんと研究してみることをお勧めします。

たとえば、東京都地域枠は私立医学部の東京
慈恵会医科大学で5人、順天堂大学医学部で
10人、杏林大学医学部で10人の合計25人の
募集があります。

この東京都地域枠で医学部に入学すると「当該
大学の修学費」つまり学費全額を東京都が負担
(貸与)します。
例えば杏林大学医学部であれば、6年間の学費全額、
3700万円を東京都が負担(貸与)してくれます。
国公立医学部に進学するより、経済的負担は軽く
なります。

さらに東京都地域枠での入学者に対して、東京都が
毎月生活費として10万円を支給(貸与)します。
6年間では生活費の総額は720万円になります。
杏林大学医学部に東京都地域枠で入学した場合を
考えると東京都からの貸与金総額は4420万円に
なります。

東京都から貸与された貸与金は、大雑把に言うと
卒業した大学の付属病院で2年初期研修を行い、
研修終了後の7年間、東京都の指定する医療機関で
医師として従事することで、返還が免除されます。

医学部の地域枠は、ほとんどの場合自治体からの
修学資金貸与が組み込まれています。自治体によって
貸与額に違いはありますが、修学資金の一部でも
自治体から貸与を受けることによって、私立大学の
医学部に進学する場合でも経済的負担は多少なりとも
軽くなりますので、国公立大学医学部志望者も私立
大学医学部の地域枠を研究してもいいと思います。

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