医学部入試

もう一度、東京医科大学の女子差別について(2018-08-05)

東京医科大学が、一般入試において女子
受験生を「女子」というだけで一律に
得点を減点していた件について、この
土曜日、日曜日もテレビでは頻繁に取り
上げられています。

今日の読売新聞では、1次試験の一律減点ではなく、
2次試験の小論文で、加点が行われていたのでは
ないかということですが、いずれにせよ女子という
だけで一律に差別していたことは変わりません。

この件で、まず考えなければならない
ことは、医学部受験生のことだと思います。

東京医科大学の入試で女子減点があった
ことが事実なら、残念としか言いようが
ありませんが、せめてこれを機会に医学部
入試が、全ての医学部受験生が納得できる
入試になってくれることを祈ります。

報道の中に「ほかの医学部も、そのような
ことがあるのではないか?」と言うことも
言われているようです。

確かに、各医学部の今年4月の入学者の男女
比率を見ると、入学者の100%が女子の東京
女子医科大学は別格としても、女子の入学者が
男子の入学者よりも多い北里大学医学部から、
入学者の女子比率が2割程度の医学部まで
様々です。

入学者の女子比率が低い医学部が、入試に
おいて何らかの操作をしているのかどうかは、
分かりません。しかし、今は「何か操作が
あったのではないか」と考える受験生も
少なくないでしょう。医学部進学に向けて
男女を問わず真剣な努力を日々重ねている
医学部受験生が、本来考えなくてもいい
ことを考える必要のない医学部入試となる
ことを切に願います。

ところで、「東京医科大学の女子差別」に
ついてのテレビ報道の中に、医学部予備校の
生徒にインタビューをしている番組があり
ました。

私達予備校関係者は、どんな時も生徒のこと
を第一に考える必要があると思っています。
今回も私達、メルリックス学院もテレビ局の
取材を受けましたが、生徒へのインタビューは
全て、お断りさせていただきました。

生徒が、医学部合格のための勉強に専念できる
環境を作ることが私達、予備校の使命だと思い
ます。

生徒に、テレビ局のインタビューを受けさせた
予備校が、なぜテレビ局の「生徒にインタビュー
させてほしい」という依頼を受けたのか分かり
ませんが万一、予備校の宣伝になると考えての
ことであったとしたら、医学部受験生を応援
する立場の一人の予備校の人間として、胸が
傷みます。

東京医科大学を含めて、行ってはいけない
医学部など無いと断言できます。医師に
なるためには原則、医学部に進学し卒業
しなければなりません。

医学部受験生の皆さん「医師になって病める
人達、そしてその家族も救いたい」という高い
志を忘れることなく日々の受験勉強に立ち
向かってください。

医学部入試は厳しい厳しい入試であることは
間違いありません。医学部合格までの道は
けっして楽な道ではありません。これからも
様々な苦労が待ち受けているかもしれません。
必ず結果が出るとも限りません。

それでも挑戦する価値のある入試だと思います。
3年の浪人生活のあと、4年目の浪人生活を
メルリックスで過ごしてくれ、今年の4月に
医学部に進学した女子が一昨日、顔を見せに
来てくれました。

「浪人中は、プレッシャーに悩まされたけど
頑張り抜いてよかった」と生き生きした顔で
話してくれました。

苦労は大きかったと思いますが、そのことは
医師になった際に必ず生きてくると思います。

鈴村TAも昨日のブログで、さらに今回の件について
書いています。よろしければ、そちらも御覧ください。
https://www.melurix.co.jp/adviser/?p=1786