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東京医科大学の調査報告書(2018-08-08)

昨日、東京医科大学内部調査委員会が「不正
入試問題」の調査報告を行いました。

昨日、公表された東京医科大学内部調査報告書は
全部で40ページに及ぶものでした。この東京
医科大学の内部調査報告書の内容について新聞や
テレビが一斉に報道しています。

各紙1面トップで扱い、読売新聞は「女子減点
06年から」朝日新聞は「東京医大入試 女性
差別」毎日新聞は「東京医大前理事長に謝礼」
産経新聞は「不正入試 寄付金が動機」と報じて
います。

私も、この40ページの調査報告書を読みました
ので、医学部受験生の視点で報告書の内容をお伝え
します。

東京医科大学の内部調査委員会は弁護士3名
からなりますが、実際の調査には13名の
弁護士が参加し、調査期間は7月5日から8月
6日までの1か月でした。実際に調査委員会が
ヒアリングをしたのは14名の関係者ですが、
東京医科大学の理事14名、監事3名、主任教授
42名にもアンケート調査を行い回答率は88%
だった、とのことです。

かなり厳密な調査が行われたようですが、一方で
東京地検特捜部の捜査がすでに行われており、一部
資料は押収されていて確認できないこともあった
とのことです。

調査報告書によれば、平成20年8月にサンデー
毎日が「東京医大の入試疑惑」を報じたことを
きっかけに東京医科大では、入学試験検討委員会を
設置し、入試の見直しを行ったとのことです。
しかし、その時の入試の見直しが十分でなかった
ことが今回の「女子・多浪差別」につながったと
思われます。せっかくのチャンスが生かされて
いませんでした。

報道では、ほとんど触れられていなようですが、
推薦入試でも地域枠推薦の合格者を確保するために
得点調整を行っていたようです。地域枠推薦入試
受験者の得点が合格基準に達していないことから
定員割れを防ぐための得点調整(不足点数を補う)
と調査報告書に書かれています。

またセンター試験利用入試では得点調整が行われた
形跡は認められなかった、とのことです。

平成30年度の一般入試(今年の一般入試)では、
6名の受験生に10点から49点の加点が認められ
ました。

2次試験では、100点満点の小論文でいったん全員の
点数に0.8を掛けた後、男女や浪人年数の属性に
よって加点を行う操作が行われていました。

調査報告書の最後には「再発防止策」として9点の
提言が書かれています。
新しい理事長、学長の人物像や合否判定に至る流れ
などについて提言がなされています。提言を聞き流す
ことなく、入試改革は待った無しで実行することを
強く望みます。

昨日は、内部調査委員会の会見の後、東京医科大学の
行岡常務理事と宮沢学長職務代理が会見を行いました。

その中で、「本来、東京医科大学に合格していたはずの
受験生に対する対応」について「追加合格や賠償を検討
する」としました。しかし、入試関連資料が東京地検
特捜部に押収されていて、対応には時間がかかるよう
です。

以前、愛知医科大学で入試問題のミスから、本来、合格
していたはずなのに合格出来なかった受験生を、翌年
4月に1年生として入学させたことがありました。
入試問題のミスが分かったのが、6月頃だったと記憶
していますが、途中入学ではなく1年、待たされた形に
なりました。

東京医科大学の入試で、本来合格していたはずの
受験生の救済は捜査機関の協力も得て、せめて速やかに
行ってもらいたいと思います。今回の会見を受けて、
「自分は、東京医科大学に合格していたのではないか」
と思った受験生がいるはずです。補欠になったものの
合格出来なかった受験生はもちろん、1次試験に合格した
受験生なら「本当は、合格していたのかもしれない」と
思っても何ら不思議ではありません。

彼ら、彼女らのモヤモヤを一日でも早く解消するよう、
素早い対応を求めます。

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