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医学部入試と他学部入試との違い(2018-09-20)

「私大定員超過で助成金減額見送り」という
報道がありました。これに関する文部科学省
の通知を見ましたが、官僚の作る文章ですか
ら、私には非常に難解でした。

私立大学は、これまで一般的に、定員を超え
て入学をさせていました。定員8千人を超え
る大きな大学の場合、入学者を定員120%以
内に収めれば、これまで助成金が交付されて
いました。これにより都市部の大学に学生が
集中し、地方の若者離れが進んだとする批判
が出ていました。学生の大都市集中を是正す
ることと学生の教育環境を維持向上すること
を目的に、文部科学省は各私立大学に入学定
員の厳格化を求め、定員を超過した場合には、
超過人数に応じて助成金の減額を段階的に行
ってきました。

そして、2019年度からは、一層の罰則強化
を予定していました。

これに対して、定員超過での助成金減額を避け
るために、私立大学は、入学者が入学定員を超
えないよう合格者を絞りました。この結果、
今年の入試を終えて「私立大学の難化」が言わ
れました。

例えば、早稲田大学の総合格者数は前年に比べ
9%程度減少したようです。合格者が少なく
なれば、当然難化します。正規合格者を絞れば
これまでなかった繰り上げ合格(追加合格)者
も、出たり、増えたりします。

こういった私立大学の入試結果を踏まえて、文
部科学省は、「定員超過での助成金減額強化の方
針を、当面見送ることを決めた」ということです。

医学部受験生の皆さんにとっては「何これ?」と
いう感じでしょう。

医学部受験生の皆さんにとっては、入試で定員を
守るのは当たり前。繰り上げ合格があるのも当た
り前、ですね。しかし、他学部の受験生の感覚は
違います。今年の入試を終えて「繰り上げ合格
(追加合格)があるのは、受験生にとって負担」
だと考えられたようです。確かに受験生にとって、
繰り上げ合格(追加合格)を待つ日々は精神的に
つらい日々だと思います。入学式直前に進学先が
変わることもあり、負担と言えば負担でしょう。
一方で、医学部受験生にとっては「それが入試」
という感覚もあるでしょう。医学部入試では、今
後も繰り上げ合格は、「あるのが当たり前」で変化
は無いでしょう。一方で、他学部では、なるべく
繰り上げ合格(追加合格)を無くす方向に進むで
しょう。

この話は、「大学入試全体の話と医学部入試の話は、
分けて考えた方がいい」という一つの例です。大学
入試全体の話と医学部入試の話は、同じ部分もあり
ますが、かなり違う部分も多くありますので注意し
てください。

私立医学部受験生が、ほとんどいない高校や塾・予
備校などでは、先生自体が私立医学部入試の特殊性
を詳しく分かっていないことも多いようです。医学
部受験生自身が「大学入試全体と医学部入試は、別
物」という気持ちで入試情報に触れてください。

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