医学部入試

医学部入試の規範、発表(2018-11-20)

国立大学42校、公立大学8校、私立大学29校、
に防衛医科大学校を加えた全国80の大学、大学
校の医学部長、大学病院長などで構成される全国
医学部長病院長会議が、16日(金)に記者会見
を開き、医学部入試の規範を発表しました。

これは、東京医科大学の不適切な入試に端を発す
る、医学部入試における男女差別や年齢による差
別の問題を受けて、医学部入試のあるべき姿につ
いて、全国医学部長病院長会議として規範を示し
たものです。

全国医学部長病院長会議は、東京医科大学の不正
入試をきっかけとする、文部科学省の医学部入試
に関するアンケート調査の結果から他の大学にも、
疑いの目が向けられたことから「国民に理解され
る公正・公平な入試制度を実現する」ために「大
学医学部入学試験制度検討小委員会」を設け、性
別や浪人の年数、内部進学、地域枠など、様々な
点から受験生の公平な扱いを検討していました。
その「小委員会」での検討結果を今回、公表しま
した。

小委員会は、許容される入試の判断基準として
「国民から見て公平であること」「国民にとって良い
医療人、医学者になり得る人材の確保」の2点を
挙げました。

ここから、女子や浪人年数によって扱いに差を設け
ることは、不適切としました。一方で卒業生の子供
などの入学枠は容認するとしました。また、地域枠
については、社会に説明可能な範囲の年齢による条
件は、募集要項に明確に記載すれば許容されるとし
ました。

今回発表の医学部入試に関する規範が全ての医学部
受験生に受け入れられるかは疑問にも思いますが、
医学部入試のあり方が活発に議論され、議論が実際
の医学部入試に反映されればいいと思います。