医学部入試

医学部入試の面接は、複雑化の傾向(2018-11-22)

今年度の医学部推薦入試、医学部AO入試が
進んでいます。これまで終わった医学部推薦
入試やAO入試を受験した生徒からの報告に
よれば、医学部入試で面接が複雑化する傾向
にあると感じます。

例えば、帝京大学医学部推薦入試の面接では、
医学部入試ではよくある個人面接に加えて、
受験生に何枚かあるカードの中の1枚を引か
せて、そこに書かれている課題に答える面接
が、新たに行われました。

これまで一般入試を含め、帝京大学医学部の
面接は受験生が拍子抜けするような面接だっ
たのですが、既に一般入試でも面接官の人数
を、従来の1名から2名に増やしていました。
ただ、一般入試では質問内容については、大
きな変化は無かったのですが、今年の推薦入
試の面接では、これまでには無かった面接が
行われました。

東海大学医学部のAO入試では、1次試験と
2次試験の2回、個人面接があり、時間もし
っかりかけた面接が行われました。質問内容
も、他の医学部の面接では聞かれない急には
答えにくいだろう、と思われる質問もありま
した。

東海大学医学部AO入試では、オブザベーシ
ョン評価を170分かけて行いましたが、私の
想定どおりの部分と、想定外の部分がありまし
た。いずれにしても170分もの時間をかける
面接ですから一筋縄では行きません。

岩手医科大学医学部の推薦入試の面接も、昨年
からMMI的な要素が入りました。今年の面接
でも去年の質問とはまた違う、受験生の素の能
力、頭の柔らかさを計るような質問が出されま
した。

昨日の東京女子医科大学推薦入試の小グループ
討論でも、討論のテーマの出し方が昨年までの
課題シートによるものから、課題シートに加え
関連する資料的な物も与えられる方式に変わり、
資料を読む力も必要になりました。

医学部入試の面接は最近、藤田医科大学、東京
慈恵会医科大などがMMIを取り入れるなど単
純な面接ではなくなる傾向にありました。これ
までに終えた医学部の推薦入試やAO入試の報
告を聞くと医学部入試における面接の複雑化は
進行していると感じます。

残された医学部推薦入試、AO入試の面接、そ
して医学部一般入試の面接も、これまでの面接
に比べ、複雑化している可能性があると考えて
おいた方がいいでしょう。