医学部入試

医学部の面接は、なぜ複雑化するのか。(2018-11-24)

医学部の面接について昨日、一昨日に続いて
3日目になります。初回は「医学部の面接は、
複雑化が進んでいる」ということをお伝えい
たしました。そして、2日目の昨日は「医学
部の面接を勘違いしている人が多い」という
話でした。

本日は、既に終わった今年の医学部推薦入試、
AO入試でも感じた「医学部入試の面接の複
雑化」は、なぜ進むのか、についてです。

いつも、「医学部の面接は、医学部だからこう
だろうと想像でやっては、いけない」と言って
おきながら、ここからは「多分こうだろう」と
いう私の考えです。今のところ、具体的に各医
学部に面接の複雑化の理由を聞けていませんが、
間違ってはいないと思います。

さて、医学部入試の面接の複雑化の理由ですが、
「これまでのような面接では、受験生を見極め
られない」ということがあると思います。「なん
だ、複雑化するからには今までの面接ではダメ、
ということは言われなくても分かる」と思われ
るかもしれません。

問題は「なぜ、今までの面接ではダメなのか」で
す。

多くの医学部の面接は、個人面接です。個人面接
での質問内容は毎年、同じような質問が繰り返さ
れてきました。各予備校は「その大学医学部の個
人面接で、どの様なことが聞かれたのか」は多少
なりとも分かっているでしょう。メルリックス学
院発行の「私立医歯学部受験攻略ガイド」にも各
医学部の面接で聞かれたことを掲載しています。

質問内容が事前に分かっていれば、医学部受験生な
ら当然、質問の答えを準備するでしょう。面接官と
しては、受験生があらかじめ用意してきた、誰もが
同じような内容の答えを聞いても、受験生の本質は
見極められないと感じているのだと思います。

受験生の本質を見極めるためには、事前に準備をし
ていない質問、事前に準備の出来ない質問をしなけ
ればならないと考えて、これまでの面接に一工夫加
えて、複雑にしていると考えられます。

今日と明日、行われる金沢医科大学AO入試でも昨
年から面接に一工夫が加わりました。医学部受験生
の皆さんは「なんのために医学部入試では面接が行
われるか」を理解していれば、面接がこれまでと多
少変わったとしても、大きな間違いを犯すことは無
いと思います。