医学部入試

岩手医科大学、金沢医科大学、福岡大学で不適切入試(2018-12-09)

昨日の午前11時から岩手医科大学、金沢医科大学、
福岡大学で「過去の医学部入試において不適切な点
があった」とそれぞれ記者会見を行いました。3大学が
同じ日の同じ時間に記者会見を行ったのは「全くの偶
然」とのことです。

文部科学省は東京医科大学で「不適切な入試」が行
われていたことが明らかになったことをきっかけに、
全国81大学の医学部入試について緊急調査を行い、
「不適切入試」を行っていた大学医学部は自主的に
公表することを求めていました。この3大学はいずれも
「医学部入試に不適切な事例はない」と答えていました。

岩手医科大学では、募集人員7名の医学部編入学
試験で岩手医科大学歯学部卒業生を優遇したこと、
今年の一般入試の繰り上げ合格で特定の受験生を
優先していたことを発表しました。

金沢医科大学医学部ではAO入試で「同窓子弟」
「北陸3県の高校出身者」「現役生と1浪生」に3~10点
の加点をしていたこと、加点の影響で7~8名の医学部
受験生が不合格となっていたこと、を明らかにしました。
尚、金沢医科大学AO入試で加点の影響で不合格と
なった受験生が金沢医科大学への入学を希望した場合
は「入学を認める方針」ということも併せて発表しました。

福岡大学医学部では、2010年度から一般入試と推薦
入試で調査書を点数化する際に、現役生には最大20点、
1浪生には10点を加え、2浪生以上には加点していな
かったことを公表しました。

福岡大学は大学ホームページに「医学部医学科の入学
試験改善について」を掲載し、評定平均値の評価は廃止
することなどを発表しました。