医学部入試

聖マリアンナ医科大学の医学部入試に関する見解(2018-12-14)

聖マリアンナ医科大学がホームページに「『聖マリ
アンナ医科大学医学部の入学者選抜における公正
確保等に係る緊急調査』への見解について」とい
う長いタイトルのお知らせを一昨日、掲載しました。

これは、文部科学省が東京医科大学の不適切入試
が明らかになったことを受けて行った「医学部医
学科の入学者選抜における公正確保等における緊
急調査」の結果、聖マリアンナ医科大学が文部科
学省から「一般入試における調査書等の点数化結
果について調査したところ、女性よりも男性が、
多浪生よりも現役生が高い点数となっていること
を確認しており、性別や年齢等により、属性により
一律の取り扱いの差異を設けていることが疑われ
る」と指摘されたことへの大学としての見解です。

ホームページに掲載された「見解」によれば、聖
マリアンナ医科大学としては、「属性による一律な
評価は行っておらず、受験生を個々に総合評価し
た結果」として、文部科学省の「疑い」は当たら
ない、との見解です。

朝日新聞には、聖マリアンナ医科大学の広報担当者
の話として「面接官によって個人的に、男子や現役
を高くつける人はいるかもしれないが、他大学のよ
うに一律に加点していることはない。公正に評価し
ているつもりだ」とのコメントが出ています。

文部科学省から「疑い」を指摘された医学部で唯一、
聖マリアンナ医科大学だけが「疑い」を否定しまし
た。

今回ホームページに公表された「見解」には聖マリ
アンナ医科大学の合否決定プロセスも書かれていま
すが、私はスッキリしません。結局、調査書は誰が
点数化しているのか、どういう基準で点数化してい
るのかは触れられていません。面接も同様です。聖
マリアンナ医科大学の面接は配点100点で、面接
官は3名で行います。3名で100点?どう点数化
しているのかは、書かれていません。医学部受験生
のことを考えるなら、もう少し詳しく合否判定のプ
ロセスも書いて欲しかったと思います。聖マリアン
ナ医科大学を志望する医学部受験生が迷うことなく
出願できるようにしてもらいたいと考えます。

読売新聞によれば「今後の入試については『調査書
などの評価方法をより明瞭化するよう検討する』と
している」としています。