医学部入試

模試での東京医科大学の志望者減をどう考える。(2018-12-23)

昨日は、12月14日(金)の朝日新聞朝刊の
「日大・東京医大 志望者が激減」という記事
に関連して、来年度の私立医学部一般入試の志
望動向、特に日本大学医学部についてお伝えし
ました。

朝日新聞の記事によると、駿台・ベネッセ共催
の第3回マーク模試で、東京医科大学医学部
医学科の志望者は前年に比べて73%であった
ことが伝えられています。27%減です。

これについて駿台の方が「不祥事を起こした
大学を避け、他大学に行きたいと考える受験生
が多いようだ」とコメントしています。

私も「東京医科大学一般入試の志願者は、かな
り減る」と考えています。ただし「不祥事を起
こしてイメージが悪くなったから」とは思いま
せん。

医学部受験生の夢に神様が現れて「これまでよ
く頑張った。ご褒美に東京医大の入試当日、実
力が100%発揮できるようにしてやろうと思う
が、どうか?東京医大では不満か?」と言った
としたら、慶應大学医学部が第一志望の受験生
は違うかもしれませんが、ほとんどの医学部受
験生は「お願いします」と言うのではないでし
ょうか?「東京医大はイメージが悪いので、他
の医学部にしてください」と言う受験生は少な
いでしょう。

駿台・ベネッセ共催の第3回マーク模試が行わ
れたのは、11月4日です。この時期には既に東
京医科大学の第三者委員会が、第1次報告書を
発表し「過去の入試で、不適切な取扱いが無か
ったら合格していた受験生は入学を認めるべき」
と考えていることが伝えられています。

10月には既に、東京医科大学の一般入試で募集
人員が大きく減る可能性が取りざたされていま
した。東京医科大学の一般入試がどうなるのか、
医学部受験生は、不安に思っていました。

第3回駿台・ベネッセ共催マーク模試で、東京
医科大学の志望者が減った大きな要因はイメー
ジの悪化ではなく、一般入試がどうなるか予断
を許さない不安からと考えるべきでしょう。

現在は、来年度の東京医科大学一般入試の募集
人員は、当初の75名から34名に、センター試
験利用入試の募集人員は、当初の15名から12
名になり、一般入試とセンター試験利用入試を
合わせた募集人員は、当初の90名から46名に
大きく減ることが明らかになっています。

では結局、来年の東京医科大学の志願者は、
どうなるのか、については改めてお伝えいた
します。