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医学部 特例で定員超過容認(2018-12-26)

昨日の朝日新聞夕刊の見出しに「医学部 特例
で定員超過容認」とありました。他紙も今日の
朝刊で「医学部定員の超過容認」について報じ
ています。

昨日、文部科学大臣が記者会見で、この件につ
いて話しました。文部科学省のホームページに
は、まだ会見録がアップされていませんので、
新聞報道をもとにお伝えいたします。

朝日新聞は「東京医科大や順天堂大など、医学
部での不適切入試が発覚して大量の追加合格者
を出している大学が来春の合格者を決める際、
定員を超過することを特例的に認めると発表し
た」と報じています。

この特例的な措置は、文部科学省が過去の入試
を「不適切入試」と認定した大学を対象として
います。

文部科学省が「不適切入試」と認定したのは、
岩手医科大学医学部、順天堂大学医学部、昭和
大学医学部、東京医科大学医学部、日本大学医
学部、北里大学医学部、金沢医科大学医学部、
神戸大学医学部、福岡大学医学部の九つの大学
医学部です。

毎日新聞は「不適切入試で追加合格がある大学
では、来年入試の定員を削って対応するとして
いた。これに対し、来年の受験生からは『なぜ
不利益を被るのか』などと批判の声が上がって
いた」としています。

読売新聞は「医学部受験生を救済」と見出しを
付け、この件を報じています。

文部科学省は定員超過を「教育環境に影響が出
ない範囲で」としていますので、各大学医学部
の実際の定員がどうなるかは、現時点では不透
明です。

具体的には今後、各大学と文部科学省で協議す
るとされていますが、9大学医学部の定員が確
定するのは、年明けになりそうです。

順天堂大学医学部では最大48名の追加合格が
出る可能性があり、定員の大幅な減少は避けら
れないと思われていましたが、来年入試の定員
は現状では、流動的となりました。

この他の大学医学部も同様ですので、医学部へ
の出願は急がない方がいいかもしれません。