医学部入試

医学部入試における「情報格差」

昨年は、医学部の不適切入試が大きな社会的
な関心事になりました。この件が明らかにな
って、いつも頭にあったのは「医学部受験生」
のことです。

過去の医学部入試で不適切な扱いを受けた受
験生の中には、メルリックス学院の現・元生
徒達もいました。一方で、メルリックスの生
徒以外で不適切な扱いを受けた医学部受験生
の方が、ずっとずっと多くいました。

更に、メルリックスの生徒に限らず、医学部
進学を目指して今、頑張っている医学部受験
生も非常に多くいます。

現か元かは別にして、医学部受験生の心情が
いつも頭にありました。

それとは別に、医学部入試における情報格差
についても考えさせられました。鈴村学院長
は特に、そのことを早い時期から感じていた
ようで、私も鈴村学院長から「情報格差を感
じる」と聞いて「そうか」と思いました。

医学部入試、特に私立医学部入試を長年見続け
てきた私達にとってはある意味「常識」とも
言えるようなことに気づいていない医学部受験
生もいることが意外でした。

インターネットが普及し、これだけ情報が溢れ
ていますが、肝心の情報が届いていないことが
あることを改めて感じました。

例えば、文部科学省の医学部に対する緊急調査
で順天堂大学医学部の入試に対して不適切入試の
疑いが浮上しましたが、恐らく医学部入試を長年
見ている人間にとっては「順天堂大学医学部は、
女子や多浪生には厳しい」と感じていたと思いま
す。メルリックスの受験校指導でも、これまでも
この点は意識していました。

メルリックスでは延べですが、毎年医学部に250名
以上合格しています。この合格者を大学ごとに並べ
てみると、「3浪以上は受かっていない」などが分か
ります。これを毎年、繰り返しますが、ほとんど
変化はありません。

もちろん、メルリックスだけのデータですから完璧
とは言えないかもしれません。しかし、それほど
ズレているとも思いません。

これについては、このブログでも多少は触れてきま
したが、十分ではなかったかもしれません。内部限
定の情報と外部に公開出来る情報の線引は考え直さ
なければならないかもしれません。

医学部入試の情報格差については、もう少し続けます。