医学部入試

女子医は志願者大幅増?(2018-01-10)

昨年の河合塾主催の全統模試で最後に行われた
模擬試験が10月28日の第3回全統マーク模試
です。この後に医進模試も行われましたが、受
験者数が十分ではなく、あまり参考にならない
と思います。

さて、この第3回全統マーク模試での大学別の
志望者数を見ると、東京女子医科大学の志望者
が大きく伸びていることに驚きます。

第3回全統マーク模試での、東日本にある私立
医学部の志望者のほとんどが、横ばい又は減少
ですが、東京女子医科大学の志望者は、前年の
627人から806人へと179人、29%も増えて
います。

実際に、東京女子医科大学一般入試の志願者も、
同じように大きく増えるのでしょうか?

私は、そうは思っていません。

昨年は、東京医科大学の不適切入試が明るみに
出て、医学部入試において女子差別が現実にあ
ることが明らかになりました。東京医科大学に
限らず他の医学部でも女子差別があるのではな
いかと医学部受験生は疑心暗鬼になりました。

こういった状況でしたから、女子の医学部受験
生が女子差別のあり得ない「女子医」を意識す
るのも当然と言えるでしょう。その結果が模試
での「女子医志望者の大幅増」につながったと
考えられます。

「とりあえず、女子医の合格可能性を見ておこ
う」という受験生が多かったのではないでしょ
うか?

第3回全統マーク模試で「女子医志望」とした受
験生が、実際に東京女子医科大学一般入試に出願
するかは、また別の問題だと思います。

東京女子医科大学の1次試験日は、例年通りです
が、多くの私立医学部の1次試験日が遅くなった
関係で東京女子医科大学の1次試験日は、早まっ
たような感覚です。他の医学部との1次試験日の
重複も無くなりました。

入試日程から見ると、志願者は増えそうに思われ
ます。医学部入試をめぐる状況や入試日程から
東京女子医科大学一般入試の志願者は増えるとは
思いますが、3割近い増加にまではならず1割程
度の増加ではないかと考えています。