医学部入試

昭和大学医学部で定員変更か?(2019-04-29)

4月21日(日)に昭和大学医学部の入試
説明会があり、メルリックスからは鈴村学
院長が、自ら参加しました。

昭和大学医学部は、医学部の中でも人気校
の一つですが昨年、文部科学省から過去の
医学部入試での「不適切入試」が指摘され
ました。

予備校関係者の中には、この影響を心配す
る声もあったようですが私は、東京医科大
学も含め、「過去の不適切入試が医学部の
志願者に影響することは無い」と言い続け
てきました。

医学部受験生と日々接していれば、分かる
ことです。大きな組織で入試情報のデータ
だけを見ている人とは違う、という自負が
あります。ちなみに東京医科大学の志願者
大幅減の主要因は、定員が半分以下にまで
減ったことです。

さて、昭和大学医学部の今年の入試結果で
すが、一般選抜入試Ⅰ期の志願者は3,566人
で昨年より76人増えています。志願者を
減らす医学部が多かったのですが、昭和大
学医学部Ⅰ期の志願者は増えました。

一方、3月に行われた昭和大学医学部の一
般選抜入試Ⅱ期の志願者は1,722人で前年
を294人下回りました。これは、今年3月
から新たに始まった杏林大学医学部の一般
後期入試の影響が大きかったと思われます。

昭和大学医学部Ⅱ期の1次試験から中1日
で杏林大学医学部後期の1次試験でした。
その、今年始めて実施された杏林大学医学
部後期の志願者は定員10名に対し1,439人
で、志願倍率は143.9倍となりました。

医学部受験生の心理としては、「昭和Ⅱ期は
厳しい。杏林後期ならなんとかなるかも」
だったと思います。昭和大学医学部Ⅱ期と
杏林大学医学部後期の両方に出願した受験
生も多かったと思いますが、どちらかの大
学となった場合は、杏林大学医学部後期に
出願した受験生が、一定程度いたと考えて
いいと思います。

さて、タイトルから離れた話が長くなりま
したが、昭和大学医学部の入試説明会で配
られた資料を見ると、来年度入試の説明も
あります。

一般Ⅰ期の1次試験は1月24日(金)と
書かれています。1月の第4金曜日という
点は今年と同じです。

一般Ⅰ期について試験日程や試験会場、試
験科目などが書かれた中で定員に関しては
「募集:75名」となっています。入試説明
会では、特にこの点にコメントは無かった
ようですが、今年の入試要項に書かれてい
る定員は78名でしたので3名減ということ
になります。

実は昭和大学医学部では、特別協定校推薦
入試を2018年度入試から実施していますが
定員は「若干名」としかされておらず、定
員としてはカウントされていません。

この特別協定校推薦入試の合格者分の調整は、
一般入試Ⅰ期で行っているようです。

昨年の昭和大学医学部特別協定校は、昭和女
子大学附属と森村学園の2校でしたが、3名
減となると特別協定校がもう1校増えるので
はないかと思います。

ちなみに特別協定校推薦入試は、メルリック
スからも毎年、合格者が出ています。今のと
ころ昭和大学医学部では、特別協定校推薦入
試の受験者全員を合格させています。

あくまで私の推測ですが、入試説明会の資料
に「募集:75名」と書かれているのは、「特
別協定校を1校増やし3校とし、3校からの
受験者全員が合格することになるだろう」と
いうことかもしれません。

とは言え、特別協定校推薦入試の合格者が何
名になるのか分かりませんので、恐らく昭和
大学医学部の入試要項の一般選抜入試Ⅰ期の
募集人員は75名ではなく、78名となると思
います。

なお、昭和大学のホームページに掲載されて
いる医学部の入試結果には、推薦入試の欄だ
けが、何も書かれておらず空蘭になっていま
す。

入試説明会で配られた資料には、推薦入試の
結果も書かれていて志願者、受験者、合格者
は、いずれも女子2名となっています。

入試説明会では、奨学金制度を変更し、より
充実させることについても説明がありました。

医学部特別奨学金は定員15名で、条件を満
たせば初年度授業料免除の他、5・6年次の
授業料給付、大学院の授業免除、となります。

昭和大学医学部志望者にとっては魅力的な
奨学金制度だと思います。