医学部入試

日本医科大学入学者、3浪以上増加(2019-04-30)

日本医科大学医学部の今年度入試の結果が
明らかになりました。

日本医科大学のホームページに「平成31年
度 日本医科大学入学試験情報」として入試
結果が出ています。

まず志願者数ですが、募集人員が100名から
90名に10名減った一般前期入試の志願者は、
前年に比べ380名減となりました。志願者減
の要因として募集人員の10名減もあるでしょ
うが、最も大きな要因は帝京大学医学部、金沢
医科大学との1次試験日重複と考えられます。

帝京大学医学部、金沢医科大学医学部と1次試
験日が重なったことから、慎重な出願を考えた
受験生は、医学部の中でも難関の日本医科大学
を避け、日本医科大学に比べ合格の可能性が高
いと思われる帝京大学医学部または金沢医科大
学に出願したと考えていいでしょう。

1次試験日が重なった3校の中で日本医科大学
に出願した受験生は、強気になれる学力を持っ
た受験生が多かったと考えられ、志願者減とは
言え、ハイレベルの戦いであったことは間違い
ありません。

一方、募集人員21名の日本医科大学一般後期
入試の志願者は、前年を110名上回りました。
私は、医学部受験生の中で日本医科大学の人気
が着実に上がってきた結果だと考えています。

前期入試でも、昨年と同じような試験日程であ
れば、志願者が増えていたのではないかと、私
は考えています。

今年度の日本医科大学一般前期入試の結果で注
目して欲しいのは、正規合格者数です。昨年の
一般前期入試の正規合格者は、募集人員100名
に対し101名でした。募集人員90名と昨年に
比べ募集人員が10名減った今年の一般入試前期
の正規合格者数は160名でした。募集人員は
10名減ったものの正規合格者数は逆に51名も
増えています。

後期入試の正規合格者数は、前年より4名増えた
だけですから、前期の正規合格者数の大幅な増加
が目に付きます。

日本医科大学は前期入試の採点から、優秀な受験
生が多く入学辞退者が多い、と考えたのかもしれ
ません。また、毎年の繰り上げ合格者数から考え
て、繰り上げ合格に伴う事務作業軽減などのため
に正規合格者数を多くしたのかもしれません。

今年度入試から募集人員10名で開始した、後期
センター国語併用試験の志願者は534名でした。
今年からの新しい入試でも、しっかり志願者を集
めています。

日本医科大学の入学者で3浪以上(再受験生を含
む)の割合は、前年の11名、9.1%から今年は、
15名、12.4%に上がりました。

今年の日本医科大学は年齢差別があったのでは?
と感じる受験生もいたようですが、データを見る
限り例年どおり、日本医科大学では年齢差別は無
かったと考えられます。

次々と入試改革を行い医学部受験生の人気も更に
高まっている日本医科大学ですが、更に入試改革
が進むかもしれません。今後も日本医科大学から
目を離さないようにする必要があります。